カテゴリー: 和歌の入門教室
和歌の入門教室 「上句と下句の繋がり方のパターン」
先日、代表的な歌の律動(リズム)として五七調と七五調をご紹介しました。 →関連記事「和歌の入門教室 歌の律動(五七調と七五調)」 古今集の頃にはすでに長歌形式は凋落し、歌といえば短歌形式が主流になります。それに伴って歌...
和歌の入門教室【実践編】「詠みぶり(和歌の七大詠法)を意識して詠む」
先日の入門教室では和歌の詠みぶり=作風についてご紹介しました。 典型的な古典和歌とはどのようなものか、おおよその要点がご理解頂けたかと思います。 →関連記事「和歌の入門教室 詠みぶり(和歌の七大詠法)を知る」 それではそ...
和歌の入門教室 「詠みぶり(和歌の七大詠法)を知る」
枕詞や掛詞など、和歌には独特の修辞法があります。しかしこれらがなくとも、和歌にはやはり和歌らしい作風というものがあるのです。今回は実例を交えて、和歌の作風いわゆる「詠みぶり」を探ってみましょう。 まずは上部のマトリックス...
「和歌」の構造
和歌の構造は「何を言うか」そして「如何に言うか」の二軸のマトリックスに表現できます。 「何を言うか」の両極には「人事」と「自然」が、「如何に言うか」には「心」と「詞」がそれぞれ位置し、三大集など知られた勅撰集も図表内に整...
和歌の入門教室 「歌の韻律(五七調と七五調)」
これまで「和歌の入門教室」でご紹介したほとんどは修辞法であり、和歌における歌詞の書き方の説明でした。しかし和歌はやはり「歌」です。耳から入る「韻律(リズム)」をも整えてこそ作品として仕上がるのです。 ということで今回は、...
歌詠みの手引き、和歌の型
さあみなさん、歌を詠みましょう! と言われてもなかなか詠めるものではありませんよね。 感じたままを三十一文字にまとめればいいのです! などと言われると、これが余計に難しい…… だいたいの人間にとって、素の感情を出すなんて...
和歌の鑑賞ポイント(上級編)〜新古今和歌集、見えないものを見る〜
先日「和歌の鑑賞ポイント」として、主に「古今和歌集」の楽しみ方をご紹介しました。和歌の味わい方が、きっと広がったと思います。→関連記事「和歌の鑑賞ポイント 〜古今和歌集の楽しみ方〜」 でも和歌の素晴らしさはこんなもんじゃ...
和歌の入門教室 「歌語(歌ことば)=本意」
「歌語」とは和歌で用いられる言葉のことなのですが、これを辞書で調べてみると… 漢語などの外来語ではなく「大和言葉」である 俗語ではなく「雅語」である(例:「蛙」を「かえる」ではなく「かはづ」とする) 散文や口語(話し言葉...
和歌とは? 歌であり教養であり美である
和歌とは何か? このざっくりとした質問に、ざっくりとお答えいたしましょう。 和歌は元来「大和歌(やまとうた)」といい、古来から歌い継がれてきた日本独自の韻文です。なかでも知られているのが「五・七・五・七・七」いわゆる「三...
現代の詠み人が知っておきたい! 意味が変わってしまった文語10選
いきなりですがみなさん、歌を詠みましょう! 紀貫之は古今和歌集の冒頭、仮名序でこう話しています。 「花に鳴くうぐひす、水に住むかはづの声を聞けば、生きとし生けるものいづれか歌をよまざりける」 古今和歌集(仮名序) 生きと...
和歌・古典好きはまず、「奥の細道」を読もう!
今の時代に和歌なんて古臭いものを学ぼうなんて人に、ぜひ知ってほしい文章があります。 松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」です。 芭蕉はもちろん俳諧の人ですから、奥の細道に収めれているのは和歌ではありません。私が知ってほしいのは、...
和歌の入門教室 特別編 「歌人と官位 一覧表」
和歌だけでなく古典を読む時にぜひ知っておきたいのが「官位」です。 官位とは朝廷内の序列である「位階」と、就くことが出来る「官職」の総称で、飛鳥時代に定められた冠位十二階が大宝令などによって体系的に整備されたものです。 位...
和歌の入門教室 特別編 「歌枕一覧マップ」
和歌で決まって詠まれる名所・旧跡を「歌枕」と言います。 歌枕の成立には3つのパターンあります。 一つが掛詞からの連想、次いでその場所ならではの特質、最後が場所が詠まれた歌の定番化です。 いづれにしても歌枕は古来から歌い継...