辞世の歌 その17「出でて去なば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな」(源実朝)
源実朝は鎌倉幕府三代将軍。父は源頼朝、兄で二代将軍の頼家が幽閉されたあとを受け三代将軍となりました。北条氏に阻まれて政治の実権はもてませんでしたが、京都の文化とりわけ和歌に興味をもち、家集「金槐和歌集」を編んだほど。享年...
源実朝は鎌倉幕府三代将軍。父は源頼朝、兄で二代将軍の頼家が幽閉されたあとを受け三代将軍となりました。北条氏に阻まれて政治の実権はもてませんでしたが、京都の文化とりわけ和歌に興味をもち、家集「金槐和歌集」を編んだほど。享年...
代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」を詠めるようになることを目標とした「歌塾」開催中! 「歌塾」(オンライン)
前回は源頼政の辞世の歌をご紹介しましたが平家方にも歌が得意な武人がいました、平忠度(ただのり)です。忠度は平清盛の異母弟で、なんと時の大歌人藤原俊成に師事したというのですから、歌に対する熱意のほどが知れます。 しかしそん...
和歌ファンであればその名を知らぬ人は少ないでしょう、源頼政です。彼は勅撰集に59首も採られた名うての歌人であり、もし百人一首に採られていたら抜群の人気を獲得したであろう、文武を備えた魅力的な人物でした。 頼政は保元として...
去る令和五年九月十七日、上野桜木市田邸にて令和和歌所主催による歌合を開催しました。以下にその内容を記します。 上野桜木仲秋歌合 題 月 待恋 作者 左 摂津 虚白 花野 竹ぼうき 嘉一郎 山翠 三猿 海螢 高 右 圓...
一遍上人は鎌倉初期の僧侶ですが、いわゆる「鎌倉新仏教」六宗の宗祖、たとえば日蓮や親鸞らと比べるとあまり知られていないかもしれません。それは一遍が死を前に自身の遺作をすべて焼き捨てたこと、また彼を宗祖とする時宗が比較的小さ...
読み継がれてきたのには訳がある。笑えてためになるコンテンツ、それが徒然草だ! ■第二~四段の内容 ・徒然草が人気の李竜 ・徳に恋、ときどき仏 代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」を詠めるようになることを目標...
読み継がれてきたのには訳がある。笑えてためになるコンテンツ、それが徒然草だ! ■序および第一段の内容・「つれづれ」とは・ハイテンション文学・坊主はつらいよ・人間の理想像 代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」...
秋が深まってほしいこの頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。来る9月17日、二回目となる「歌合」を開催します。詠草を左右に番え、そぞれ方人・念人が難を加え、判者が優劣を下す。この一連を古式を慕って行います。監修は早稲田大...
得度を機に、新しい講座を企画しました。その名も「名僧の言葉から学ぶ 人生を豊かに生きる方法」です。いにしえの名僧が著した文章を読み解き、ワークショップを行いながら、人生の普遍的な喜びや苦しみを解き明かし、ご自身の人生に役...
歌塾は「現代の古典和歌」を詠むための学び舎です。日本美の結晶たる初代勅撰集「古今和歌集」を仰ぎ見て日々研鑽を磨き、月に一度折々の題を定めて歌を詠みあっています。 →和歌を詠むための「歌塾」 令和五年八月の歌会では以下の詠...
以下日程にて、月次歌会を開催します。会場は国登録有形文化財建造物の上野「市田邸」、事前に詠草をお送りいただければどなたでもご参加いただけます。詳細は以下をご確認ください。 【月次歌会(初秋)】ハイブリッド形式 ・歌題:秋...
歌塾は「現代の古典和歌」を詠むための学び舎です。日本美の結晶たる初代勅撰集「古今和歌集」を仰ぎ見て日々研鑽を磨き、月に一度折々の題を定めて歌を詠みあっています。 →和歌を詠むための「歌塾」 令和五年七月の歌会では以下の詠...
あまたの辞世の歌のなかでも、もっとも知られるのがこの一首だろう。もしも願いが叶うなら春の桜の下で死にたい、二月の満月のころに。二月(旧暦)の十五日は釈迦入滅の日であり、花と月は西行が生涯追い求めた数寄の象徴でもある。すな...