和歌における恋のテーマ・歌題その10「旧恋(ふるきこひ)」の和歌の例

「旧恋(ふるきこひ)」は、これまで見てきた“恋のプロセス”の範疇を超えたところにあります。昔の恋、またはいつまでも忘れられない恋を思い出し、歌に詠んだものです。恋が終わってずいぶん経っているはずですから、とうぜん割り切っ...

【AIとの和歌問答】秋の田の仮庵の庵の苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ(天智天皇)

ジェシーことAI(ChatGPT 4o)と折々の和歌について対話するシリーズ。和歌の初学者であるジェシーが一人前の歌人へと成長する物語です(ジェシーはたまに間違ったことをさも正しいかのように発言することがあります) ↓チ...

和歌における恋のテーマ・歌題その9「恨(うらむ)」の和歌の例

「恨(うらむ)」は、恋における最終局面の歌題です。「恨」という題のとおり、疎遠になった相手への恨み、また悲歎の心が詠まれます。ようするに和歌における恋愛の結末は、決してハッピーエンドとはならないということです。しかしこれ...

和歌における「雨」の言い方(古今和歌説話 その一)

 むかしこのように聞いた。和歌では春の雨を「はるさめ」と言う。夏の、暑さを癒すようないい時分に降る雨を「ときの雨」と言うべきであると。しかし、十月に降る雨を時の雨と書いて「しぐれ」とも言う。これは降ったりやんだりする通り...

和歌における恋のテーマ・歌題その8「待恋(まつこひ)」

「待恋(まつこひ)」は文字通り、恋しい人の訪れを待ちわびる心情を詠んだ歌です。愛しい人を待つ、という状況は、恋のあらゆる段階に渡って生じると思うのですが、和歌では古今集の「恋四・五」に集中して詠まれていることからもわかる...

【AIとの和歌問答】五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする(よみ人しらず)

ジェシーことAI(ChatGPT 4o)と折々の和歌について対話するシリーズ。和歌の初学者であるジェシーが一人前の歌人へと成長する物語です(ジェシーはたまに間違ったことをさも正しいかのように発言することがあります) ↓チ...

和歌における恋のテーマ・歌題その7「遇不逢恋(あひてあはざるこひ)」

「遇不逢恋(あひてあはざるこひ)」とは、一時は関係を深めた男女がしだいに疎遠になりつつある状況で、いま一度関係を取り戻したと願いつつも、それが叶わないという悲歎や迷いを詠んだものです。詠まれる言葉としては、「離(かれ)」...

【AIとの和歌問答】五月雨の空だにすめる月影に涙の雨は晴るる間もなし(赤染衛門)

ジェシーことAI(ChatGPT 4o)と折々の和歌について対話するシリーズ。和歌の初学者であるジェシーが一人前の歌人へと成長する物語です(ジェシーはたまに間違ったことをさも正しいかのように発言することがあります) ↓チ...

【AIとの和歌問答】五月雨に乱れそめにし我なれば人を恋路に濡れぬべらなり(凡河内躬恒)

ジェシーことAI(ChatGPT 4o)と折々の和歌について対話するシリーズ。和歌の初学者であるジェシーが一人前の歌人へと成長する物語です(ジェシーはたまに間違ったことをさも正しいかのように発言することがあります) ↓チ...

夏の歌合を6月16日に開催します。どなたでもご参加いただけます

来る6月16日、恒例の「歌合」を開催します。詠草を左右に番え、そぞれ方人・念人が難を加え、判者が優劣を下す。この一連を古式を慕って行います。監修は早稲田大学の日本古典文学講師「フィットレル・アーロン」先生。この機会にぜひ...

「和歌文芸」令和六年春号 ~令和のあたらしい和歌と和歌文化の様々な表現~ (Amazonにて販売中)

令和和歌所は二条流を受け継ぎ、初代勅撰和歌集である古今和歌集を慕い、平明で温雅という和歌の王道を、新しい心で詠み継いでいます。 本書は月次歌会「あかね歌会」で詠まれたくさぐさの歌を、季ごとにまとめた季刊誌です。また「和歌...

和歌・歌道と幸福論

突然ですがみなさん、幸せですか? 143の国や地域を対象にした、国連の「2024年 世界幸福度レポート」によると、日本人の幸福度は前回より4つ順位を下げて51位でした。ちなみにこれはG7諸国の中で最下位です。また年齢別に...