和歌の入門教室 特別編 「歌枕一覧マップ」
和歌で決まって詠まれる名所・旧跡を「歌枕」と言います。 歌枕の成立には3つのパターンあります。 一つが掛詞からの連想、次いでその場所ならではの特質、最後が場所が詠まれた歌の定番化です。 いづれにしても歌枕は古来から歌い継...
和歌で決まって詠まれる名所・旧跡を「歌枕」と言います。 歌枕の成立には3つのパターンあります。 一つが掛詞からの連想、次いでその場所ならではの特質、最後が場所が詠まれた歌の定番化です。 いづれにしても歌枕は古来から歌い継...
百人一首や和歌が好き! という方は、実はけっこういるのではないかと思います。 例えばこういう歌には、伝統的な花鳥風月の叙景がすぐさま呼び起こされ、日本人であれば誰しも深い感慨を覚えるでしょう。 「春すぎて 夏来にけらし ...
「やまとうたは、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」 古今和歌集(仮名序) 紀貫之による古今和歌集の仮名序、冒頭の名文句です。 人の心からなる和歌は、まさに数えられないほど詠まれてきました。 今回はその膨大な...
語や文節を普通の順序とは逆にする表現です、「倒置法」とは。と、このように使います。 あまり意識していないかもしれませんが、本来日本語の普通の語順とは、主語、目的語、動詞(SOV)と並ぶのが基本です。「私は、歌を詠む」とい...
「体言止め」を知る前に、まず「体言」を知らなければなりません。 体言とは自立語の中で活用がないものとされています。まあ簡単にいうと「名詞、代名詞」のたぐいです。難しく考えると嫌になりますから簡単な方を覚えましょう。 「体...
擬人法とは人間でない事物をあたかも人間のように喩える表現です。 あえて説明するまでもありませんね。 たとえば「グーグル先生」は体言として、「スマホが死んだ」は用言として擬人法を使った例となります。 いくらでも出てきそうで...
先般、2020年東京オリンピック公式エンブレムのパクり騒動なんてのが世間を騒がせましたが、和歌の世界では「パクり」にも似た行為が横行してることをご存知でしょうか? そう、それが本歌取りです。 本歌取りとは有名な古歌(本歌...
見立てとは、ある対象を別のものに言い換えて表現することです。 取り立てて難しい話ではなく、日本一高い電波塔を空まで届く木になぞらえ「スカイツリー」と命名するようことです。 見立ては昔からよく用いられてきました。それは和歌...
突然ですが、『風立ちぬ』という映画、ご存知でしょうか? 2013年に公開された宮崎駿監督の作品です。 最近の映画は詳しくないという方、では 『風と共に去りぬ』はいかがですか? スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)が...
古今和歌集の四季歌(春夏秋冬)で登場する主要な景物をリストアップし、詠み出し順に並べました。 これで四季の変化を表する対象とその流れが一目瞭然です。 また「花」「気象」「鳥獣」に分類しているので、歌を詠む際に「霧に紛れる...
古今和歌集とは何か? それは端的に「美の結晶」です。つまり古今集を語ることは、美について語るのと同意なのです。 うわべをさらっておくと延喜五年(西暦905年)、醍醐天皇の勅命により紀友則、紀貫之、凡河内躬恒、壬生忠岑らに...
「折句」は、和歌の中に別の意味を持つ言葉を織り込む言葉遊びです。 似たような技法に「物名」がありますが、「折句」は「5.7.5.7.7」の各句頭に折り込むのが特徴です。 言うなれば「あいうえお作文」のようなものですね。 ...
「縁語」はキーとなる語を設定し、それを連想させる語を歌の中に詠み込む技法です。 例えば「蝶々」をキーワードに据えた場合、「舞う」とか「ひらひら」などの語を合わせて詠むイメージです。と、一見単純で技法と言っていいのか迷うほ...
「掛詞」は同音異義になる景物と心情の言葉を掛け合わせて歌に詠む技法です。 例えば「あき」に(秋)と(飽き)を、「まつ」に(松)と(待つ)を掛けるといった感じです。まあ要するに「ダジャレ」ですね。 この記事の音声配信「第1...