歌合のために「紅葉」一首

「向島百花園歌合」令和四年十一月 題『紅葉』一番歌 左 もみぢ散る山をふりはへ行く人はおなじ錦の衣着にけり(内田) (書き手:内田かつひろ) 代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」を詠めるようになることを目標...

紅葉を書く「山川に」

三十二番「山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり」(春道列樹) 取ってつけたような風雅であるが、嫌味がない。それは名前のせいだろうか、“春道列樹(はるみちのつらき)”とは歌詠みが宿命というべき美しい名だ。し...

年暮を書く「年の瀬や」

「年の瀬や水の流れと人の身はあした待たるるその宝船」(宝井其角、大高源吾) 時代は下って元禄十四年三月十四日、江戸城松の廊下にて赤穂藩主浅野内匠頭が幕府高家の吉良上野介を斬りつけた。吉良は死にはしなかったが、加害者たる浅...

jaJapanese