カテゴリー: お知らせ・雑記
令和時代の和歌、目指すべき歌風「ただごと歌」について
歌を詠むための「歌塾」をはじめて数か月がたちました。おかげさまでご参加者さまにも恵まれております(「歌塾」については、こちらをご覧ください)。 ただ肝心なことを、私はお伝えしておりませんでした。それは、「どのような歌を詠...
「令和の、エンジョイ!百人一首 feat.和歌DJうっちー」を○学園(まるがくえん)にて開催します!
「○学園(まるがくえん)」とは知人の松島さんが運営している、気軽で愉快で多国籍なオンライン学園です。そんなファンキーな場所でこのたび、「百人一首学級」をはじめることになりました。 「歌塾」でも百人一首を学んでいますが、「...
「令和三年歌会始」眞子内親王の歌(烏瓜の色)を読み解く
去る3月26日、コロナウイルスの影響で延期となっていた「歌会始の儀」が行われました。地味な伝統行事が一転、国民の注目を集めるようになったのはもちろん昨年詠まれた眞子内親王の歌が発端です。 「望月に月の兎が棲まふかと思ふ心...
新しい「歌詠みメーリングリスト」について
こんにちは、令和和歌所の内田です。 いつも和歌所のWEBサイトならびにメーリングリストをご活用いただきありがとうございます。 この度、既存のメーリングリストサービスに不都合が生じたため、新しいサービス( Google G...
「和歌と古典文化を語りあう会」(長月の巻)
令和和歌所では、和歌と古典文化を楽しく語りあう会を開催しています。(コロナウイルスの心配から自粛していましたが、再開のご要望を頂き満を持しての開催です) 百人一首や新古今集などの和歌はもちろん、漢詩や俳句、源氏や平家物語...
令和新歌枕 ~東京編「吉原」~ 樋口一葉とその文学
令和の詠み人のあいなし事は詠むべき歌枕の少なきことなり。思いを寄せるべき歌枕ありせば、歌心もよりけに燃ゆらんとて、令和に相応しき歌枕を探してぞみむ。 都内の歌枕を探して、今回は「吉原」へ行ってきました。 吉原は江戸期から...
谷津干潟朝景(令和二年七月二十七日)
いまだ梅雨開けず昨日も雨ぞうちしげく降りにける。然れば干潟の嵩高み、常の蟹も見えず波立ちたる様になりぬ。南の果てには入道雲の湧き立ちて、夏のいと近きにあるを知る。西にはやはらかき白雲の幾重にもたなびきて、めずらしき様にこ...
谷津干潟朝景(令和二年七月十六日)
五月雨雲の切れ間からお日様の顔出せば、久しく会へぬともがきに会える心地す。今日はテレワアク始まつてより日課となりぬランニングに出でにけり。道端の紫陽花色あせてめずらしきさまもつひに尽きぬべし。かたや朝顔の花木漏れ日に映え...
雨世に寄す(令和二年七月十五日)
新暦文月の五月雨いまだ降りやまず、二十日ばかりも過ぎぬべし。余が住まふ下総が習志野はしとしとと優しき雨なれど、肥後豊後に降るはすさまじく球磨川町を飲みて人命多く奪ひけり。しかのみにあらず昨日は余が故郷出雲が近き石見の江川...
「歌会始の詠進鑑賞」佳子内親王 ~その作風と題詠のポイント~
前回の眞子内親王につづき、今回は佳子内親王が歌会始で詠まれたお歌を鑑賞してみましょう。佳子内親王は二十七年の詠進を手始めに、令和二年現在、計五首の短歌が宮内庁のWEBサイトで拝見できます。 →「歌会始 お題一覧」 平成二...
一首一会、和歌で知るべし有難さ
去る令和元年の暮れ。ある映画を見たのですが、これが良かったです。ちなみに続三部作が完結した某宇宙スペクタクルではありません(これはこれで満喫しましたが…)。むしろそれと比べるとごく平凡な日常の物語、その名も「日日是好日」...