【和歌マニア(第96回)】モテ和歌ランキング(百人一首の男性恋歌編)【後編】

全ての女子に贈る、平安男子の胸キュン和歌をご紹介する後編!! 百人一首から選抜した男性の恋歌をろっこと吉三がランキングします。現代女子をメロメロにしちゃう恋歌はどれだ!? ベスト3を発表します!! ※本配信は後編です、ぜ...

枝ながら見てを帰へらむもみぢ葉は折らむほどにも散りもこそすれ(源兼光)

今日の歌、詞書によると殿上人(貴公子)たちが紅葉狩りで詠んだとある、場所は先日もご紹介した「大井川」だ。『枝の紅葉はそのままにして帰ろう、手折ったために散っても困るから』、さすがはやんごとなき貴公子、卑賤の者、例に出して...

山守よ斧の音高くひびくなり峰のもみぢ葉よけて切らせよ(源経信)

『山守が斧で木を切り落とす音が響いている、頼むから紅葉の葉は避けて切ってくれよ~』。今ならチェーンソーの音だろうか、山守が振り下ろす斧の音に紅葉が散らないかと心配する、俳諧と閑雅を割ったような小意気で楽しい歌だ。詠み人は...

見渡せば紅葉しにけり山里に寝たくぞ今日はひとり来にける(源道済)

今日の詠み人は源道済、知名度は低いが花山院のもと拾遺集撰集に関係したと噂がある。『見渡すと山里はすっかり紅葉に染まっている。飽きるまで見ようと野宿するつもりで一人やって来たのだ』、今日の歌にも見えるが道済の歌には「山里」...

霧晴るる田の面のすゑに山見えて稲葉に続く木々のもみじ葉(花園院)

今に残る宮中祭祀で最も大切なものをご存じだろうか、新嘗祭である。記紀神話にも記録が残り、収穫の感謝と五穀豊穣は、国を平らげる天皇として極めて重要な祭祀なのだ。ということもあり、歴々の天皇は「稲」や「田」といった高貴な身分...

夕づく日むかひの丘の薄紅葉まだき寂しき秋の色かな(藤原定家)

詠み人は藤原定家、彼らしくない素直な詠みぶりだが、やはり採られたのは京極派による玉葉集だ。『夕日が落ちる向かいの丘の薄色の紅葉、はやくも寂しい秋の色だなぁ』、冬季に「秋」の字が見えるのはご愛敬。定家の秋の夕暮れというと件...

【和歌マニア(第95回)】モテ和歌ランキング(百人一首の男性恋歌編)【前編】

全ての女子に贈る、平安男子の胸キュン和歌をご紹介! 百人一首から選抜した男性の恋歌をろっこと吉三がランキングします。現代女子があーだこーだと手厳しい批評、選ばれるのはどの恋歌か! ※本配信は前編です、結果は後半をご視聴く...

いかなれば同じ時雨に紅葉するははその森の薄く濃からむ(藤原頼宗)

今日あたり「小雪」だろうか、北の方から初雪の便りもチラホラあるはずだ。実は今日から本格的に「紅葉」のご紹介となる。紅葉は「秋」のものではないか? とのご指摘があるかもしれない。仰るとおり古今集の「秋下」の大半は様々な紅葉...

「ろっこの和歌Bar(年忘れの夜会)」開催のお知らせ

わたしと大好きな日本文化のお話しして年忘れしませんか?(byろっこ) 集まれ! 日本文化マニア 「ラジオ和歌マニア」でおなじみジャパニーズカルチャー講師ろっこと、日本文化を語りつくす名物企画「ろっこの和歌Bar」を開催し...