四季の歌 日めくり一首 月影は森の梢に傾ぶきて薄雪白し有明の庭(永福門院) Posted on 2019年12月14日 by 内田圓学 『月は森の梢に傾くまでになって、薄雪が白く光る夜明けの庭』。月と雪、冷冷たる冬の組み合わせであるが、永福門院が歌えば柔らかくほの暖かさえ感じてしまう。それは薄雪と有明のしわざだろう、まだ冬になり切れていない薄積もりの庭、落ち行く月影の空しさより朝焼けの期待が募る。見事な観察眼であるが、少々美麗が過ぎるかもしれない。 (日めくりめく一首) 和歌の型・基礎を学び、詠んでみよう! オンラインで和歌の型・基本を学び、自身で詠み、月次の歌会で仲間と高めあう「歌塾」開催中! 「歌塾」(オンライン) 季刊誌「和歌文芸」令和七年秋号(Amazonにて販売中) 内田圓学 内田圓学 の投稿をすべて表示