小山田の庵ちかく鳴く鹿の音に驚かされて驚かすかな(西行)

「鹿」を題材に、和歌の類型とそれを克服しようという試みを鑑賞した。しかしそのもがき苦しみはかえって和歌を袋小路に迷わせてしまったように思える。どうすれば岩盤のように存在する「伝統」を打破できるのだろう!?
『うちの小屋の近くで突然鹿が鳴いてめっちゃビビった~、で逆にビビらせてやった(笑)』。簡単だった、無視すればよかったのである。西行という規格外の人間にとって、和歌の伝統的規則なんぞ使いたいときに使う便利ツールに過ぎなかった。ここで誤ってはならないのは、西行はむしろ誰より和歌の伝統に精通していたという事実である。

(日めくりめく一首)

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