谷津干潟朝景(令和二年七月二十七日)

いまだ梅雨開けず昨日も雨ぞうちしげく降りにける。然れば干潟の嵩高み、常の蟹も見えず波立ちたる様になりぬ。南の果てには入道雲の湧き立ちて、夏のいと近きにあるを知る。西にはやはらかき白雲の幾重にもたなびきて、めずらしき様にこころあくがるる。その場を動くことあたはざるいくばくぞ。

目を落とせば州浜に白き鷺の五つ六つやすらひぬ。そのうち一つが飛び立ち、白雲にまぎれて消えにけり。

乃ち。

「夏近し上のそらにて眺めけり雲にまぎるる白鷺の空」

(書き手:和歌DJうっちー)


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