【和歌マニア(第32回)】百人一首を本気で楽しむ。その1「王朝伝説の始まり(第1~10番)」

退屈な百人一首を本気で楽しむ企画! 1回目は第1~10番の歌をご紹介します。テーマは「王朝の始まりと伝説の歌人」。なぜ百人一首は「天智天皇」で始まり「順徳院」で終るのか? それは平安王朝の栄枯盛衰物語だから。百人一首成立の背景と定家の意図を探ります!

♪放送で紹介した和歌
「秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わがころもでは 露にぬれつつ」
「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」
「足引きの 山鳥の尾の しだりおの ながながし夜を ひとりかもねん」
「田子の浦に うち出てみれば 白妙の ふじのたかねに 雪はふりつつ」
「おくやまに 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」
「かささぎの わたせる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける」
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」
「わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり」
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに」
「これやこの 行くも帰るも 別れては しるもしらぬも 逢坂の関」

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