和歌の型(基礎)を学び、詠んでみよう!
和歌を詠むことは難しいか? わたしの答えは明確に「いいえ」です。
万葉集を見れば一目瞭然、老若男女・身分貴賤を問わずだれでも歌を詠んでいることがわかりますし、詠み人の中心が貴族だった時代には、彼らのほとんどが歌を詠みました。このことはとりもなおさず、だれにだって和歌は詠めるということです。
わたしたちが和歌を「難しい」、和歌なんて「詠めない」と考えるのは強固な思い込みであって、これは端的に「古語は難しい」という認識から起こっています(このように古語に苦手意識を植え付けた現代の古典教育は極めて罪深いです)。
しかし実際に和歌を詠んでみるとわかりますが、「古典文法」を使いこなすことはさほど難しいことではありません。しかも本質的な難しさといえる「修辞法」や「韻律」そして「趣向」などの工夫も、それを案外容易に自分のものにできる術があるのです、それが「型」です。
「型」といえば茶道や能といった芸道を連想されるかもしれませんが、その実、日本文化とは総じて「型の文化」です。定められたルールを粛々と守り、繰り返し鍛え、受け継いできた結晶なのです。これは日本文化の源である「和歌」も同じ、和歌にも明確に「型」があります。すなわちその「型」を会得すればだれもが歌を詠めるということです、平安貴族もこの「型」を知っていたからこそ、だれでもが歌を詠めたのです(これは逆に言うと、「型」がなければ正しい「和歌」は詠めないということです)。
「歌塾」ではこの「和歌の型」を身につけることを目標にしています。古典和歌の聖典たる「古今和歌集」をはじめ八代集を題材にし、基本的な歌の詠みぶりを集中して学んでいただきます。さらに希望者には月次の「歌会」に自作の詠草を提出いただきます。先生方はもちろん他の方からの感想をいただき、実践の中で歌を鍛えてもらうのです(このように和歌を総合的に学び、実践する場は他にありません)。
また、和歌とはいわば「日本文化の礎」です。「源氏物語」などの文学はもちろんのこと、書画、芸事など狭義の日本文化、果ては日常生活における季節感、恋愛観まで、私たち日本人はおのずから和歌の影響を受けているのです。ですから和歌を学ぶことは端的に「日本文化を学ぶ」ということなのです。和歌を詠まないという方も、日本文化や教養を身につけたいという方は、ぜひこの歌塾をご活用ください。
さあみなさん、「歌塾」で古典和歌の「型」を学び、和歌を詠んでみましょう! そして歌道史にその名を刻んでください。
※歌塾では歌集編纂に向け、当面の間「恋歌」を集中して学びます。本歌塾には早稲田大学の日本古典文学講師「フィットレル・アーロン」先生にもご参加いただいています。わたしでは物足りない知識、教養そして和歌愛を、ぜひフィットレル先生から学んでください(先生の参加はお休みの場合もあります)
(歌僧 内田圓学)
講師から一言
和歌に限らず学びにおいてもっとも大切なこと、それは楽しむことです。興味があることでも楽しめなければ長続きしませんよね。歌塾の講義は、講師がただ一方的に話をするというのではく、ご参加のみなさまとの会話をつうじて理解や気づきを深めていただくコミュニケーションの場です。初学者の方でもわかる平易な言葉を使い、またご質問なども随時受けつけています。
目指すところは毎回の講義自体が「風雅」の実践の場であること。ぜひお気軽にご参加ください。
令和和歌所では、いにしえの和歌を継承し令和の世にふさわしい「歌集」を編むことを目指しています。「和歌を詠む」だけでなく「和歌史を受け継いでいきたい」という思いをお持ちの方は、現代の和歌を蒐めることを目的とした「あかね歌会」にぜひご参加ください。
学びの内容
歌塾はいつからでも、どなたでも入塾できます。すでにさまざまなバックグランドをお持ちの和歌ファンにの方々にお集まりいただいておりますので、初心者の方も心配は無用です。
※現在のご参加数は20名弱、うち約半数の方がリアルタイムの講義(ZOOM)にご参加されています。という少人数でアットホームな雰囲気ですので、ぜひお気軽にご見学ください
※内容はけっして初心者向けとはいいませんが、初心者の方でも「歌を詠み残したい」という気持ちがあれば十分学んでいただけます
■「講義 (オンライン開催)」の内容(月2回)
【日時:毎月第2、4木曜 20時~(約90分) 】
- 「古今和歌集」をはじめ八代集から厳選した「四季」おりおりの歌や「恋」の歌を鑑賞し、古典和歌の「修辞法」やあるべき「詠みぶり」の基本を学びます
- 歴々の偉大な歌人が記した「歌論書」から、和歌を評価する視点や和歌を詠む心・態度など、「歌道」の歩み方をともに考えます
- 質疑応答や「推し歌」発表によるご参加のみなさまとの交流 をおこないます
■「歌会(オンライン&対面)」の内容(月1回)
※必須ではありませんが、ぜひご参加ください
【 日時:毎月第3日曜 10時~(約90分 ) 】
- 事前に定められた「題」にそって、ご自身オリジナルの「歌」を一首お詠みいただきます。歌会では詠み人の名前を伏せ、みなさまから率直な感想をいただきます
- 会には長年歌に親しんでいる歌人の先輩がいらっしゃるので、貴重なご意見や感想をいただけるまたとない機会です。ぜひ歌(作品)づくりに役立ててください
- 歌会はオンラインと対面のハイブリッド形式で開催します。対面の会場は台東区上野の「市田邸(国登録有形文化財建造物)」です。趣溢れる会場で和歌の世界にどっぷりはまりましょう。
歌を詠み慣れてきたら、また歌道を継承したいという気持ちが芽生えきたら、令和の和歌集編纂を目的とした「あかね歌会」にぜひご参加ください。
※「歌塾」はオンラインでの開催です。講義のご予約時にZOOMのURLをご連絡します
※ZOOM講義に参加できない場合、講義後に録画動画を共有しますので、そちらでも学ぶことができます
歌塾の学びと、歌詠みの道程
「やまと歌は人のこころを種として、よろづの言の葉とぞなれりける」とは、あくまでもいにしへの歌人のことばです。われわれ現代の、初学の歌詠みが元来「歌の心」を持っているなんてことは到底ありえません。ですからわたしたちは、まず「詞」から、いにしへの歌人の草々「歌」から「心」を学び、理想的な歌の「姿」として昇華する道程を歩まねばなりません。
年間の歌題・講義予定
講義の様子(ダイジェスト)動画
受講料
2,800円(税込)/月
※クレジットカードによる決済のみ対応しています
ご留意事項(必ずお読みください)
- 受講料は入塾(会員登録)いただいてから2週間後に決済がされ、解約されるまで毎月自動で決済が続きます(解約は会員サイトからいつでも行えます)
- リアルタイムの講義に参加できなかった場合は、講義の録画をご覧いただくことになります。毎回講義後にメールで講義動画のアドレスや資料をお送りします
- 月2回の講義は、いずれも内容が異なります
- 「歌を詠み残したい」という気持ちがあれば、初心者の方でも十分学んでいただけます
- 「歌塾」でお詠みいただいた歌の著作権はご自身のものですが、当サイトおよび当会による「歌集」に無償で掲載させてことを許可いただきます。掲載を拒否される方は事前にお申し出ください
講師/ファシリテーター
歌僧 内田圓学(真宗僧侶)
フィットレル・アーロン(早稲田大学高等研究所招聘研究員)
無料体験・見学
歌塾の無料体験・見学をご希望の方は、以下のボタンから予約・申し込みページにお進みいただき、フォームからお問い合わせください。
入塾&講義予約
Step1:入塾(メンバー登録)
講義のご予約は、入塾(メンバー登録)いただくことが前提になります。まずは以下のボタンからメンバー登録をお願いします。
※『「あかね歌会」和歌を詠みあい、評し、継承する』と同時に参加することが可能です。ご希望される方は、「メンバープラン」の『「歌塾」&「あかね歌会」』を選択してください。費用は3,800円になります
→「入塾(メンバー登録)」、「講義予約」、「退会」手順説明はこちら
Step2: 講義予約
講義のご予約は以下のカレンダーからお願いします。
※各講座のご予約は、必ず“ログイン ” した状態で行ってください
※ご予約後、メールでZOOMミーティングの招待状が届きます。