既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その19「逢いたい」

626 「逢ふ事のなきさにしよる浪なれは うらみてのみそ立帰りける」(在原元方)
632 「人しれぬわかかよひちの関守は 宵よひことにうちもねななむ」(業平)

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真夏の夜の暑さがそうさせたのか

ついに私は行動を起こす

あの人を奪うため

逢えるまでは何度も通ってやる

そう、渚による波のように何度でも何度でも

だからどうか、あの人の関守よ

この恋路を邪魔しないでくれ

もう後戻りできないのだ

(書き手:歌僧 内田圓学)
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