和歌の聖地! 「須我神社」初詣レポート

みなさん初詣には行かれましたか? 私は地元島根の須我神社へお参りに行きました。島根県雲南市にあるこの「須我神社」、実は知る人ぞ知る「和歌の聖地」なのです。

神話の時代、八岐大蛇を退治した須佐之男命は稲田姫と共に出雲の地で宮(新居)造りをした、というのは有名な話ですが、記紀神話に記されるその地、須佐之男命が「すがすがしい」と見定めた須賀宮こそ私がお参りした須我神社なのです。

宮造りの折、美しい雲が何重にも立ち昇り宮を包みこみます。これを見て須佐之男命は歌を詠んだのでした。

「八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣つくるその八重垣を」(須佐之男命)

そう、ご存知この一首こそが初めて三十一文字で詠まれた「和歌」であったのです。それゆえ須我神社は和歌発祥の地、さしずめ「和歌の聖地」と言うべき場所なのです。
難波津や安積山まして近江神宮でもありません。島根県雲南市の須我神社、この地こそが和歌の聖地であると知っておきましょう。ちなみに須我神社は初めて地上(葦原中国)に造られた宮であることから「日本初の宮」とも言われます。

和歌発祥の地らしく須我神社では和歌の献詠ができます。ご参拝の際は事前に歌を一首、持参していきましょう。

さてこの須我神社、なんと隠れた奥の宮があります。この地はまさに聖地中の聖地というべき場所、なにせ御祭神である須佐之男命と奇稲田比売命の「夫婦岩」が祀られているのですから。麓の社殿からおよそ2キロ、夫婦岩は八雲山の中腹に陳座しています。

そこに至る参道は「文学碑の径(みち)」と呼ばれ、六十の歌碑が立ち並んでいます。岩に掘られた一首一首が険しい山道を飾りその道程を神秘的に誘います。

ご覧ください。これが須佐之男命と奇稲田比売命の夫婦岩、圧倒的な存在感です。山中に座す巨岩は古代の人間はおろか現代の私たちにも感動をもたらします。そして須佐之男命は間違いなく、この地で初めての和歌を詠んだのだと思わせてくれます。

八雲山から見るこの風景を、神代の須佐之男命も同じように目にしたのでしょうか。そのように考えると、感慨も一入です。

和歌ファンであれば必ず訪れたい聖地、須我神社をご紹介しました。みなさん出雲を訪れの際は大社でも八重垣でもなく、ぜひこの須我神社をお参りなさってください。

(書き手:和歌DJうっちー)

→「和歌と風雅のこと始め(睦月の会)」1/26(日)9:50~11:50