「妄想女子の恋歌日記」~恋いざよふ9月の巻の巻~
●9月16日(あした~ゆふ) 有明月の下、彼が 「今夜も来るよ!」 って別れてから、別れた瞬間から、 彼に会いたくて、寂しくて 気がつくと泣いている もう夕方、 ひぐらしが鳴いている もうすぐ会えるよね? 771「今こむ...
●9月16日(あした~ゆふ) 有明月の下、彼が 「今夜も来るよ!」 って別れてから、別れた瞬間から、 彼に会いたくて、寂しくて 気がつくと泣いている もう夕方、 ひぐらしが鳴いている もうすぐ会えるよね? 771「今こむ...
●8月7日 彼と出会って、なんだかんだでもう半年 初めての一目惚れ ずっと遠くから憧れてた まさか付き合えるなんて、思ってなかったけどね 不思議なのはあの頃のドキドキが 今も続いてるってこと 初めて聞いた彼の声 ずっと耳...
●7月7日 今日が何の日だって? ホント考えたくない 知ってるわよ一年に一度の、でしょ? 願い事はあるよ、もちろん 彼ともっともっと仲良くなりたい でもどうせ叶わない わたし、天の川なんて見たことないし 世界中で、こんな...
今回のテーマは「恋」と「川」です。 一見つながりを感じにくいこの二つですが、実は和歌では非常に関連が深いのです。 恋にまつわる川と言うと、七夕伝説で有名な「天の川」がまず浮かぶかもしれませんね。 愛し合っていた夫婦、牽牛...
●6月6日 学校で逢えないから、 私の方から彼の家に来てしまった 「来ちゃった…」ってやつよ でもいいよね? まがいなりにも私「彼女」なんだから 私的にはけっこう勇気を振り絞った行動だったんだけど 肝心の彼の部屋の灯りは...
●5月1日 あ~もうめんどくさい あたしと彼はめっちゃラブラブだっていうのに、あの取り巻きどもよ 「これ以上、彼に近づくな!」ってこれって脅しじゃない? そんなもんに私たちが屈するわけないんだけどさ なんか面倒になるもヤ...
貴族の恋愛。上流階級のそれは華やかで憧れを抱きますよね。ただこれは男性目線が過ぎるかもしれません。 平安貴族の結婚といえば妻問婚の一夫多妻制。男は好きな時に好きな女のもとへルンルン♪で出かければいいのですが、女は御簾裏で...
●4月10日 夢みたい 彼と会ったの ううん、会っただけじゃなかったわ あの日以来、わたしの心は彼のことだけ 起きもしないし、寝もしない なんだか分からないフワフワした心地で過ごしてる 春の恋って、こういうものなのかしら...
●3月20日「あかぬ君」 花もほころぶ3月、しげく萌ゆるは恋心 この恋、実はちょっと進展あり なんと、彼とSNSで繋がったの あ~、彼の一挙手一投足、コンマ一秒も逃さず、ずーっと見ていたい! 春の霞たなびく山桜って、いく...
私、春が大好き! 雪間から若菜が芽吹き、初々しいさえずりが響く。 全てが真新しくなる希望いっぱいの季節、それが春! 春になれば何かが変わるって、ずっと信じてた。 そして、それは本当に始まったの。 ●2月4日「はつかに見え...
歴々の勅撰和歌集に横たわる美学、それが時間的推移による配列です。勅撰集の二大テーマのひとつ四季歌はもちろん、一方の恋歌も時間的推移つまり「恋のプロセス」によって歌は整然と並べられているのです。 ちなみに古今和歌集の恋部(...
828「流れては 妹背の山の なかに落つる 吉野の河の よしや世中」(よみ人しらす) —————- 振り返れば 涙とともに 流れ流れて生きてきた でも すべてよ...
825「わすらるる 身をうちはしの 中たえて 人もかよはぬ 年そへにける」(よみ人しらす) 826「あふ事を なからのはしの なからへて こひ渡るまに 年そへにける」(坂上是則) ———...
795「世中の 人の心は 花そめの うつろひやすき 色にそありける」(よみ人しらす) 796「心こそ うたてにくけれ そめさらは うつろふ事も をしからましや」(よみ人しらす) 797「色見えて うつろふ物は 世中の 人...