天の川だけじゃない、恋歌に詠まれる「川」特集!

今回のテーマは「恋」と「川」です。 一見つながりを感じにくいこの二つですが、実は和歌では非常に関連が深いのです。 恋にまつわる川と言うと、七夕伝説で有名な「天の川」がまず浮かぶかもしれませんね。 愛し合っていた夫婦、牽牛...

御簾裏の恋愛事情。和泉式部日記と蜻蛉日記に見る、平安女性の恋歌テクニック

貴族の恋愛。上流階級のそれは華やかで憧れを抱きますよね。ただこれは男性目線が過ぎるかもしれません。 平安貴族の結婚といえば妻問婚の一夫多妻制。男は好きな時に好きな女のもとへルンルン♪で出かければいいのですが、女は御簾裏で...

既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~(総集編)

歴々の勅撰和歌集に横たわる美学、それが時間的推移による配列です。勅撰集の二大テーマのひとつ四季歌はもちろん、一方の恋歌も時間的推移つまり「恋のプロセス」によって歌は整然と並べられているのです。 ちなみに古今和歌集の恋部(...

既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その35「人生を、今はじめて振り返る」

825「わすらるる 身をうちはしの 中たえて 人もかよはぬ 年そへにける」(よみ人しらす) 826「あふ事を なからのはしの なからへて こひ渡るまに 年そへにける」(坂上是則) ——&#8212...

既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その34「花と恋」

795「世中の 人の心は 花そめの うつろひやすき 色にそありける」(よみ人しらす) 796「心こそ うたてにくけれ そめさらは うつろふ事も をしからましや」(よみ人しらす) 797「色見えて うつろふ物は 世中の 人...