今日の詠み人は源道済、知名度は低いが花山院のもと拾遺集撰集に関係したと噂がある。『見渡すと山里はすっかり紅葉に染まっている。飽きるまで見ようと野宿するつもりで一人やって来たのだ』、今日の歌にも見えるが道済の歌には「山里」の文字が目に立つ。従五位下のぎりぎり貴族、それでも西行のように世から離れられない人間は、このように一晩限定の風流で人生をやり過ごす。半端者と嘲笑出来るだろうか? ゆめそんなことは出来ない、私を含めて大勢がそんな半端を生きているのだから。
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