花は根に鳥は古巣にかへるなり春のとまりを知る人ぞなき(崇徳院)

よみ人:崇徳院 、所収:千載和歌集

暮春を締めくくる歌に撰んだ一首、詠み人は崇徳院だ。だからということもないが、悲壮感に胸が詰まる。花は、鳥はなごりの地へ帰する、それは母なる愛の場所だ。だが私は、帰るあてのない私はいったいどこへ行けばいいのだ、 誰も知らない、自分自身でさえ。
ひとつの季節が終る、私たちはこれをどれだけ意識しているだろうか? 花や鳥は別として、一度過ぎ去った季節は二度と戻ってこないのだ。私たち現代人は有限の時間を浪費しすぎているのかもしれない。
春はついに尽きた、いよいよ明日は立夏、季節は絶えず廻りゆく。

(日めくりめく一首)


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