『萩の古い枝に咲いている花を見ると、あなたへの真心は昔と変わらないことに気づく』。歌のポイントは「古枝」である、萩の枝はいくら古びようと、そこに咲く花の美しさは不滅だ。詠み人は凡河内躬恒、萩の花に仮託した口説きの文句であるが、なによりシチュエーションが素晴らしい。詞書によると躬恒は(偶然にも)元カノと秋の野で再開、久しぶりのおしゃべりでいいムードの中、ふとこの歌を詠んだ。いかがだろう、オッサンの私でさえ胸キュンである。
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