秋はなほ木の下影も暗かりき月は冬こそ見るべかりけれ(よみ人知らず)

よみ人:曾根好忠 、所収:詞花和歌集

今日から暫し「月」をご紹介しよう、実のところ冬の月ほど美しいものはない。と言えば和歌いや日本の文化的観念で月といえば「秋」ではなかったのか、とのご指摘があるだろう。確かに「中秋の名月」とは飽きるほど聞く言葉である、しかしそれは澄み切った空に映えるという理由で、そうであれば冬こそ格別ではなかろうか? そう考えた平安歌人は何人もいて、時代が下るほど多くなる。『秋は葉影に隠れて見づらいじゃん、やっぱ月は冬こそ見ごたえ抜群だ!』。

(日めくりめく一首)


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