秋ちかうのはなりにけり白露のおける草葉も色かはりゆく(紀友則)

よみ人:紀友則 、所収:古今和歌集

一見すると単に「白露」の歌かと思うかもしれない。しかしそうではない、今日の歌にも秋の七草が詠まれている。わからない方にヒントを出すと、詠まれているのは「桔梗」だ。それでもわからない? 仕方あるまい、答えを披露しよう。初から二句にかけて「きちかうのはな」という文字を見つけられると思う、これこそが「桔梗(きちかう)」なのだ! といって現代人が初見で見つけることはまず無理。そもそもこれは「物名」といって、平安歌人たちの言葉遊びの一つなのだ。というわけで、歌の内容自体には意味はほとんどない。

(日めくりめく一首)


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