夕立の雲飛びわくる白鷺の翼にかけて晴るる日の影(花園院)

『夕立の雲を飛び分けてゆく白鷺、その翼に雲を引っ掛けて太陽が見え出した』。花園院の写生歌、と言いたいがおそらく実景ではなかろう。夕立を降らせた白雲の名残、そこを飛びわたる白鷺に照り始めた太陽! おそらく院が思い描く理想的な夏空が描かれている。ところが、あまり良くない。なんとなれば言葉を詰めすぎなのだ。「飛びわくる」もしくは「翼にかける」このどちらかで十分、太陽を誘い込む白鷺の形容は成し遂げられるだろう。

(日めくりめく一首)

和歌の型(基礎)を学び、詠んでみよう!

代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」を詠めるようになることを目標とした「歌塾」開催中!

季刊誌「和歌文芸」
令和六年冬号(Amazonにて版販売中)

jaJapanese