今日の歌には時雨ならぬ時雨が詠まれている。『隙間だらけの真木の板葺き屋根に時雨の音がする、しかし雨は漏ってこない』、なぜか? あえて言うもの野暮だが『時雨かと思ったのは木の葉が散りかかる音だった』のだ。詠み人は本当に落葉の音と誤ったのか、それとも分かったうえでの見立てか? と詮索するようでは詩など楽しめない。この歌には和歌でも稀有な隠遁閑雅が描かれている。
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