すず虫の声振りたつる秋の夜はあはれにもののなりまさるかな(和泉式部)

よみ人:和泉式部 、所収:玉葉和歌集

今日ご紹介する秋の虫は「すず虫」だ。童謡「虫のこえ」にもある「リンリンリン」とまさに鈴のような美しい音色は並みいる虫の中でも随一だろう。ちなみにまつ虫は「チンチロリン」、こおろぎは「キリキリキリ」、「スイッチョン」は何だったろう? 気になった方は各自グーグル先生に聞いてほしい。
さて今日の詠み人は和泉式部、『すず虫が声を張り上げてなく秋の夜は、気持ちがいっそうしんみりしちゃうなぁ』といった内容でポイントは「振りたつ」にある、これは「鈴」からの「振る」という縁語なのだ。歌と気持ちよく一体化しているので気付きづらいが、ここでも虫の名前で言葉遊びをしていた。

(日めくりめく一首)


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