昨日、憶良が詠んだ秋の七草をご紹介した。ご存知の方も多かと思うが、そこでの「朝顔の花」は今でいう「桔梗」であるというのが通説になっている。私たちが知る朝顔が伝来したのは平安時代以降なのだ。では平安時代も中期にあたる後拾遺集に採られた今日の朝顔、これは何を指すだろう? 実は今の「朝顔」または「槿(むくげ)」であるのだ。今日の歌でも分かるが平安朝になると「朝顔」は儚さの象徴として扱われている、これは源氏物語でも同じだ。なんとなれば朝顔が「一日花」であるからだが、その実槿もそうであって区別は困難。しかし内容の理解には障りがないので気にしないでおこう。
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