歌塾は「現代の古典和歌」を詠むための学び舎です。初代勅撰集である古今和歌集を仰ぎ見て日々研鑽を磨き、月に一度折々の題を定めて歌を詠みあっています。
令和三年八月は以下の詠草が寄せられました。一部を抜粋してご紹介します。
題「七夕」
七夕で短冊結ぶ幼な子のゆかたのすそにあきかぜそよぐ
天の河星の逢瀬を喜ばむ恋し月影偲びながらも
うちしめて恋の行方は見えねども逢ひにし後の涙か雨は
題「夏」
雨行きて青草つたふ玉雫子らある園に声渡るたび
梅雨あけて掻いはなしたるわが庵にまよひこみたるこがねむしかな
つくづくと法師の声ぞ説きたまふつらき中にも秋はみえけり
たそがれの空に聞こゆる夕蝉の声運ぶ風涼しかりけり
夏暮れて鴨川べりに灯がともるお囃子流るる川床の夢
さよならは六兆哩(ろくちやうまいる)しろたへの袖ぬらしたる星の海かな
土用波とよもす浜に舟やぶれ竜骨の陰を浜牛蒡ゑむ
※歌塾には初学者の方がたくさんいらっしゃいます。和歌は遠い古典教養ではありません、現代でも十分楽しめる座の文芸なのです。私たちと一緒に、古典和歌を「書き」「詠み」「遊び」つくしましょう。どうぞみなさま、お気軽にご参加ください。
和歌の型(基礎)を学び、詠んでみよう!代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」を詠めるようになることを目標とした「歌塾」開催中! |
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