743「おほぞらは 恋しき人の かたみかは 物思ふごとに ながめらるらむ」(酒井人真)
746「かたみこそ 今はあだなれ これなくは 忘するる時も あらましものを」(よみ人しらす)
747「月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ わが身ひとつは もとの身にして」(在原業平)
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忘れたい
そう思うほど、切なさがつのる
思い出はすべて捨てたはずなのに
まだ残ってる
大空よ
この果てにあなたをみてしまう
月でさえ
春でさえ
昔のままでないのに
私だけは何も変わらない
ひとり空を見上げてる
(書き手:歌僧 内田圓学)
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