四季の歌 日めくり一首 雪ふれば木ごとに花ぞ咲きにけるいづれを梅とわきて折らまし(紀友則) Posted on 2020年1月19日 by 内田圓学 このような歌を「呆あきれ返つた無趣味」と蔑もう、明治の自称革新的な歌人たちは。そのまま取ると『木々に雪が降って、梅の花と見分けがつかない』という趣向だが、狙いは「木」と「毎(ごと)」つまり偏と旁を合わせて「梅」が咲くという文字あそびにある。くだらないだろうか? 全くそう思わない。春を望む一途な心、今日の歌にも変わらぬ歌人の本分が顕れている。 (日めくりめく一首) 和歌の型(基礎)を学び、詠んでみよう! 代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」を詠めるようになることを目標とした「歌塾」開催中! 「歌塾」(オンライン) 季刊誌「和歌文芸」令和七年冬号(Amazonにて販売中) 内田圓学 内田圓学 の投稿をすべて表示