天の川浅瀬しら浪たどりつつ渡りはてねば明けぞしにける(紀友則)

七夕伝説への憧憬を素朴に歌った万葉歌人はどこへやら、古今歌人達にとって七夕はもはやネタの一つに過ぎないようだ。『天の川の浅瀬を知らなかったので、川を渡る前に夜が明けちゃったよ~』。年に一度の逢瀬の感動なんてまったく無視、天の川を渡る途中で迷子になってしまった滑稽なピエロが歌われている。古今集にみえる七夕の歌は僅かに10首に過ぎない、万葉の頃と変わって中国文化への憧れは相当薄れてしまった。

(日めくりめく一首)

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