ふしわかぬ春とやなれも花の咲くその名も知らぬ山の下草(花園院)

『桜の訪れを待ちわびたのはいつの日か、花はとっくに散り落ちて梢にはみずみずしい緑が風に靡く。足元は春日を浴びて盛んに繁る草々が夏を誘う。見よ!これまで気に留めなかった花がある。草間を分けて生ふる名も知らぬ小さくて美しい花が。春はまた萌えいづる』
詠み人は花園院、今日の歌はその名にまったくふさわしい。花園院は伏見院の子であり持明院統と京極歌風を固く受け継いだ。京極派は花園院と風雅和歌集によって極まるが、その後を受け継ぐものはとうとう現れなかった。

(日めくりめく一首)

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