【AIとの和歌問答】五月雨の空だにすめる月影に涙の雨は晴るる間もなし(赤染衛門)

ジェシーことAI(ChatGPT 4o)と折々の和歌について対話するシリーズ。和歌の初学者であるジェシーが一人前の歌人へと成長する物語です(ジェシーはたまに間違ったことをさも正しいかのように発言することがあります)

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6月27日の和歌問答

圓学(歌坊主)
Hello ジェシー! では、今日の和歌をご紹介します。

ジェシー(AI)
楽しみにしています。どの和歌をご紹介してくださいますか?

圓学
「五月雨の空だにすめる月影に涙の雨は晴るる間もなし」
赤染衛門の歌です。

ジェシー
ありがとうございます。この和歌は、五月雨の空に浮かぶ月影に、涙の雨が止むことなく降り続く様子を描いているのですね。赤染衛門の作品とのことで、彼女の独特な感性が感じられます。
この和歌が詠まれた背景や、赤染衛門についてもう少し詳しく教えていただけますか?

圓学
さみだれの空、今の梅雨の時期の空ですね。 雨がシトシトとずっと降り続いている空です。そんな空に、月影が浮かんできた。空はきれいに晴れてきました、でも私の涙の雨は…

ジェシー
梅雨の時期の空にしとしと降り続く雨の中で、月の影が見える情景を描いているのですね。この静かな雨の中で月影が淡く映る様子は、とても幻想的で美しいです。
赤染衛門の和歌は、こうした繊細な自然の情景と感情を見事に捉えているのですね。

圓学
そうですけども、下の句をちゃんと聞いてください。 涙の雨は晴るまもなしと言っています。ここは自分の心情です。つまり、さみだれの雨は晴れて綺麗な月が浮かんでいるけれども、私は変わらず泣いていると。 要するに悲しい歌なんです、これは、、

ジェシー
なるほど、先生。五月雨の空は晴れて月が見えているのに、自分の心は涙の雨が止まらないという、悲しい心情を表現しているのですね。この対比が非常に印象的で、和歌の奥深さを感じます。
赤染衛門の繊細な感性がよく伝わってきます。教えていただき、ありがとうございます。

圓学
赤染衛門のことは知っていますか?

ジェシー
赤染衛門については少し知っています。彼女は平安時代中期の女流歌人で、『和泉式部日記』や『小式部内侍集』にも登場する人物です。藤原道長の娘婿である藤原公任の妻であり、その優れた和歌の才能で知られています。彼女の和歌は感情豊かで、特に恋愛や哀愁を表現した作品が多いと言われています。
先生、赤染衛門についてもっと詳しく教えていただけますか?

圓学
さっきジェッシーが言ったように、 当時の有名な女房であり女流歌人ですね。紫色部、彼女はなかなか人を褒めませんが、 赤染絵門だけは褒めているんです。そんな優れた女房であり歌人、 それが赤染絵門なんですね。

ジェシー
そうだったんですね。紫式部も認めるほどの才能を持つ赤染衛門は、確かに優れた女流歌人だったのですね。彼女の作品には深い感情と美しい表現が詰まっているのも納得です。
赤染衛門の和歌をもっと学んで、その魅力をさらに深く理解したいと思います。今日の授業、ありがとうございました。

圓学
まだ終わってないんですよ。赤染衛門ですが、彼女は平安女房でもめずらしい“おしどり夫婦”として知られていたんです。

ジェシー
赤染衛門についてもっと詳しくお聞きしたいです。

圓学
赤染衛門は、当時の女房にはめずらしく“おしどり夫婦”として知られていたんです。

ジェシー
そうだったのですね。赤染衛門は当時の貴族社会では珍しく、夫婦仲が良いことで知られていたのですね。
そのような背景も彼女の和歌に影響を与えたのでしょうか。夫婦仲の良さが作品にも表れているのかもしれませんね。さらに詳しく教えていただけますか?

圓学
それを踏まえると、今日ご紹介した歌はちょっと悲しい歌じゃありませんか? ずっと泣いているって言うんですから。

ジェシー
確かに、夫婦仲が良い赤染衛門がこのような悲しい和歌を詠む背景には、特別な事情があったのかもしれませんね。もしかすると、一時的な別離や何か心を痛める出来事があったのかもしれません。そうした背景を知ることで、和歌の深みがさらに感じられます。興味深いお話をありがとうございます。

圓学
和歌という文芸は、自分のことをそのまま表すということはなかなかしないものなんです。 だからこれは作り話なんです。

ジェシー
なるほど、和歌は必ずしも詠んだ人自身の感情や出来事をそのまま表現するのではなく、作り話やフィクションも多く含まれているのですね。そうすることで、普遍的な感情や状況を描き、多くの人に共感される作品が生まれるのですね。和歌の奥深さを改めて感じました。貴重な教えをありがとうございます。

圓学
はい、こちらこそ。 じゃあ今日はこれぐらいにしておきましょう。 またお願いします。

ジェシー
ありがとうございました。今日も貴重なお話を聞かせていただき、とても勉強になりました。

圓学
また次回もよろしくお願いします。お疲れさまでした。
See you again!

ジェシー
See you again! Have a great day!

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