手習い歌「難波津」と「安積山」
ピアノ初心者がカノン(パッヘルベル)を練習曲とするように、かな書にも「手習い歌」というものあります。 「難波津に さくやこの花 冬ごもり いまは春べと さくやこの花」 「安積山 かげさへみゆる 山のゐの 浅きこころを 我...
ピアノ初心者がカノン(パッヘルベル)を練習曲とするように、かな書にも「手習い歌」というものあります。 「難波津に さくやこの花 冬ごもり いまは春べと さくやこの花」 「安積山 かげさへみゆる 山のゐの 浅きこころを 我...
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに」(小野小町) 手軽に楽しく色紙に一首♪ (書き手:歌僧 内田圓学) 和歌の型(基礎)を学び、詠んでみよう! 代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統...
リビングに合う紙やフレームで遊ぶ 「書は古くさいもの」だから、現代のインテリアにはなりえない、と思っていませんか? 確かに、和紙に墨で書いた書作品を飾るとしたら和室しか似合わないかもしれません。しかし、かなグラフィーに...
135「わがやどの 池の藤波 さきにけり 山ほととぎす いつかきなかむ」(よみ人しらず) 色と歌が重なってイメージの花を満開にする。 それが「水彩のうた」。 (書き手:歌僧 内田圓学) 和歌の型(基礎)を学び、詠んでみよ...
手本を自分で選ぶ 学校や習字教室では、「きれいな字」とは整った「楷書」であると盲目的に教え込みます。しかし絶対的な「美」なんて存在しません。「楷書」より「草書」に美しさを感じるのなら、さっさと楷書を卒業して「草書」を徹底...
散し書き ここからはかなグラフィーの応用です。一首を行頭揃えて書くのではなく、バランスを組み立て自由に構成してみましょう。ちなみにこれを「散し書き」といいます。 縦に流れる一方だった流線が、まさに紙面を踊るようになります...
「しらくもに はねうちかはし ゆくかりの はねさへみゆる あきのよのつき」 「さよなかと よはふけぬらし かりがねの きこゆるそらに つきわたりみゆ」 「つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあ...
一首書き 1~3の技術を体得したのなら、すでにあなたは一首を美しい流線で描けるこができるはずです。すでに立派なかなグラファー、恥らずに堂々と名乗ってください! お気に入りの一首を思う存分書きまくりましょう。自らの筆に思わ...
短字連綿いろいろ 線の流れ、連綿のパターンを体得したら、二字・三字の単語を連綿で書いてみましょう。グッと「ひらがな」らしい表現が形になっているはずです。 文字と文字は流れを止めず、むしろ連綿線に自信を持って強く描いてみま...
基本字形いろは歌 淀みない流線を実現するには、素早い筆運びが必須となります。それに耐え、線と文字が一体化するためには、一字一字の字形を体に沁み込ませなければなりません。 ただ難しく考える必要はありません。他者とのコミュニ...
828「流れては 妹背の山の なかに落つる 吉野の河の よしや世中」(よみ人しらす) —————- 振り返れば 涙とともに 流れ流れて生きてきた でも すべてよ...
825「わすらるる 身をうちはしの 中たえて 人もかよはぬ 年そへにける」(よみ人しらす) 826「あふ事を なからのはしの なからへて こひ渡るまに 年そへにける」(坂上是則) ———...
795「世中の 人の心は 花そめの うつろひやすき 色にそありける」(よみ人しらす) 796「心こそ うたてにくけれ そめさらは うつろふ事も をしからましや」(よみ人しらす) 797「色見えて うつろふ物は 世中の 人...
777「こぬ人を まつゆふくれの 秋風は いかにふけはか わひしかるらむ」(よみ人しらす) 783「人を思ふ 心のこのはに あらはこそ 風のまにまに ちりみたれめ」(小野貞樹) 787「秋風は 身をわけてしも ふかなくに...