令和二年七月十六日
五月雨雲の切れ間からお日様の顔出せば、久しく会へぬともがきに会える心地す。今日はテレワアク始まつてより日課となりぬランニングに出でにけり。道端の紫陽花色あせてめずらしきさまもつひに尽きぬべし。かたや朝顔の花木漏れ日に映えて美しげに見ゆ。パン屋のランプの上には燕の巣のありて、いかでその地を宿に定めんと思えば面白きかな。やがて谷津干潟に至れば、磯の蟹の泥砂を喰ふは常のことなり。わずかにおちかたを見れば河鵜の杭争ひをして、鳥とて安らかに生きるは難しきかなと思ふはことどしきや。
げにお日様の光は嬉しきかな。雲居にはやはらかな空気のグラデイシヨンかかりて、やがて虹になりやしぬらんと思ほゆれどならず。明日はいかが。
「五月雨の切れ間つれなき青空を恨めし顔にながむ紫陽花」
令和二年七月二十七日
いまだ梅雨開けず昨日も雨ぞうちしげく降りにける。然れば干潟の嵩高み、常の蟹も見えず波立ちたる様になりぬ。南の果てには入道雲の湧き立ちて、夏のいと近きにあるを知る。西にはやはらかき白雲の幾重にもたなびきて、めずらしき様にこころあくがるる。その場を動くことあたはざるいくばくぞ。
目を落とせば州浜に白き鷺の五つ六つやすらひぬ。そのうち一つが飛び立ち、白雲にまぎれて消えにけり。
乃ち。
「夏近し上のそらにて眺めけり雲にまぎるる白鷺の空」
(内田圓学)
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