谷津干潟朝景(令和二年七月十六日)

五月雨雲の切れ間からお日様の顔出せば、久しく会へぬともがきに会える心地す。今日はテレワアク始まつてより日課となりぬランニングに出でにけり。道端の紫陽花色あせてめずらしきさまもつひに尽きぬべし。かたや朝顔の花木漏れ日に映えて美しげに見ゆ。パン屋のランプの上には燕の巣のありて、いかでその地を宿に定めんと思えば面白きかな。やがて谷津干潟に至れば、磯の蟹の泥砂を喰ふは常のことなり。わずかにおちかたを見れば河鵜の杭争ひをして、鳥とて安らかに生きるは難しきかなと思ふはことどしきや。

げにお日様の光は嬉しきかな。雲居にはやはらかな空気のグラデイシヨンかかりて、やがて虹になりやしぬらんと思ほゆれどならず。明日はいかが。

「五月雨の切れ間つれなき青空を恨めし顔にながむ紫陽花」

(和歌DJうっちー)

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