島根とつながる「しまっち」で、歌の交流会の運営サポーターを募集中!
初回打ち合わせを『11月22日(土)20時』よりオンラインにて開催します。詳細、参加申し込みは「しまっち」のWebサイトへ! 「しまっち」は、公益財団法人ふるさと島根定住財団が運営する、島根の地域団体と皆さまをつなぐポー...
初回打ち合わせを『11月22日(土)20時』よりオンラインにて開催します。詳細、参加申し込みは「しまっち」のWebサイトへ! 「しまっち」は、公益財団法人ふるさと島根定住財団が運営する、島根の地域団体と皆さまをつなぐポー...
神の世とかはるものかは須賀の宮いやすがすがし心なるかなやまとうた道の行く末たづね来ば八重垣かくる須賀の磐座九重ににほひぬるかな八雲立つ出雲よりひらくやまと言の葉 詠み人 圓学 和歌を愛する者なら、一度は訪れたい場所――そ...
神ぞすむ多芸志小濱(たぎのしほはま)しくしくも思ほゆるかなむかしを聞けばみやばしらふとしく建てし御舎(みあらか)は出雲のほかにしくものぞなき 詠み人 圓学 出雲大社(いづもおおやしろ)は、明治の初頭にこの名で統一されるま...
そこそこをそばの庵にかこまれて八雲の家はかたはらにありへるんさん松江の人の呼ぶ声は今もかはらぬ情けありけり 詠み人 圓学 八雲庵に明々庵、出雲そばの名店が点在する城山の地区に、小泉八雲の記念館と旧居がある。一般的には『小...
はるばると五つが松を越えくればわたの原よりおきつ島影むざんやなかれてむなしき夫婦(めをと)松むかしを恋ふるねのみかかりて 詠み人 圓学 美保関の「関の五本松」は、美保関漁港の西に位置する標高130メートルほどの丘陵に立つ...
美保の浦ゆくもかへるも諸手ふる海人の小舟のまさきくあらなむ柴垣(ふしがき)に隠れし君はいかならむとめてとまらぬふたつの小船夜さりてもさざなみの音ばかりして人の影なき美保の浦かな 詠み人 圓学 美保関は島根半島の東の先端に...
八千矛の名にし負ひけるしるしかな谷より出でしそこらの剣玉に抜き君にかけばやいにしへの蓮(はちす)のうへにすめる白露 詠み人 圓学 島根県出雲市斐川町、静かな田園地帯の一角にある荒神谷遺跡は、1983年、広域農道の建設をき...
夕まぐれ問ひてむなしき街(ちまた)かな行きかふ人のたえてあらねばいづくへも迷わず行かむ八雲立つ出雲の神のさいはひあれば 詠み人 圓学 十字街とは、『出雲国風土記』巻末の「主要道」に記された、国庁の北に位置する十字路のこと...
みれどあかぬ露の置き添ふあぢさゐの四片くまなく月ぞ照りける音に聞く月の御寺の大亀はげにぞかしこき姿なりける 詠み人 圓学 松江市に所在する月照寺は、松江藩主・松平氏の菩提寺として知られる、由緒ある名刹である。もとは禅宗の...
神奈備の加茂の磐座(いはくら)風吹けば今も鐘の音きくここちするふる言のしるしなるらむ磐座(いはくら)のうちに埋もれし鐘をし見れば 詠み人 圓学 加茂岩倉遺跡は、島根県雲南市加茂町岩倉に位置する弥生時代中期の遺跡である。1...
黄泉坂はいづくにやと問はれて黄泉の口いづくならむか知らねどもげに恐ろしき窟(いはや)なりけり 詠み人 圓学 出雲には、現世と死者の国(黄泉)との境目とされる場所、「黄泉比良坂」がある。 黄泉の国から、命からがら現世に逃...
出雲国府跡にまかりて 御杖つく意宇の司(つかさ)は音たへてねのみし泣ゆいにしへ思へば 詠み人 圓学 出雲国風土記の意宇郡総記に記された、八束水臣津野命による『八雲立つ出雲の国は、狭布の稚国なるかも。初国小さくつくれり。...
歴史に埋もれた「出雲」 忘れられた王朝――私はそう呼んで、古代出雲の姿を紹介した。 →「古代出雲が語りかける、地方の悲哀と誇り」 『古事記』には、実に三分の一もの分量を費やして、大国主命を中心とする出雲神話が描かれている...
忘れられた王朝――古代出雲の実像 古代出雲、それはは単なる地方の一国ではなかった。北陸、九州、近畿にまで影響を及ぼし、後に日本を統一する「大和王権」にとって最大の脅威であったに違いない。 これは神話の絵空事ではない。近年...