大伴家持 ~流浪の人、家持たぬ家持の万葉オシャレ歌~
万葉集を代表する歌人と言えば? 歌の聖「柿本人麻呂」や「山部赤人」、筑紫歌壇の双璧「大伴旅人」や「山上憶良」らの名も挙げられるかもしれませんね。しかし、ナンバーワンはやはりこの人ではないでしょうか、「大伴家持」です。万葉...
万葉集を代表する歌人と言えば? 歌の聖「柿本人麻呂」や「山部赤人」、筑紫歌壇の双璧「大伴旅人」や「山上憶良」らの名も挙げられるかもしれませんね。しかし、ナンバーワンはやはりこの人ではないでしょうか、「大伴家持」です。万葉...
「あらたしき」「年の初め」「初春」と、これでもかと元日が打ち出さているが、古来、正月に降る雪は豊作の吉兆であったという。これが四句におよぶ序詞となり、そのように「佳いことが積もりますように」と結ぶ、まことにおめでたい歌で...
「鴨山の岩根し枕けるわれをかも知らにと妹が待ちつつあらむ」(柿本人麻呂) 柿本人麻呂はいわゆる「歌聖」と称えられる人物です。持統天皇の御代に宮廷歌人として活躍し、草壁皇子や川島皇子への挽歌をはじめ皇室の折々の儀礼に際しみ...
「ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ」(大津皇子) 時は679年、天武天皇とその六皇子は吉野へ行幸し、次期天皇を「草壁皇子」にすることで結束しました、「吉野の盟約」です。天武天皇は「壬申の乱」という未曽...
「岩代の浜松が枝を引き結びま幸(さき)くあらばまた帰り見む」(有間皇子) 有間皇子は存在が確かな人物です。父は第三十六代天皇の孝徳天皇、叔母には皇極天皇がいて従兄弟にはなんと中大兄皇子(天智天皇)がいる。血統の由緒は抜群...
万葉集とは玉石混交の歌集、以前このようにまとめました。 しかしこのカオスをひと所に留めるには、何らかの引力が必要です。 →関連記事「万葉集のカオス! その特徴(歌風)と本当の魅力を実例で知る」 万葉集をひとつの歌集たらし...
先日万葉集の特徴をひとくくりに「玉石混交」と言いました。ようするにカオスなのです。 →関連記事「万葉集の代表歌、歌風、選者そして歴史をざっと知る!」 今回はこれを実例をもってご紹介しましょう。 読み終わった後、きっとあな...
新元号「令和」によって一躍有名人となった「大伴旅人」。 出典元の梅花の宴の「序」を記したことで、一時は連日その名を耳にしました。 しかし、旅人自身の歌やエピソードにはあまり触れられていないようです。 それでは面白くありま...
新元号「令和」の出典となったことで、一躍脚光を浴びた「万葉集」。今回はこれから古典和歌に親しもうという方に向け、万葉集の秘密をお話しします。ぜひご一読ください。 玉石混交な万葉集と、キラキラの古今集 万葉集を一言で表すな...
新元号が「令和」に決まりました。 その出展が「万葉集 巻五」の梅花の宴にあるということで、古典和歌を愛し楽しむ「令和和歌所」としては無視できない関心事です。 →「令和和歌所とは」 「令和」の由来となった梅花の宴は、当時の...
ハロウィンにクリスマスと、西洋イベントに押され気味の日本の伝統行事ですが、こと「七夕」だけは、奈良時代から今に至るまで根強い人気があります。 →関連記事「七夕伝説とロマンチックな恋の歌」 七夕に関する歌は最古の歌集「万葉...
和歌を語る時、決して欠かすことができない絶対的な存在がいます。いや(襟を正して…)、いらっしゃいます。そのお方こそ誰あろう「柿本人麻呂」様です! 人麻呂は名だたる歌人をして、こう言わしめています。 「かの御時に、正三位柿...