825「わすらるる 身をうちはしの 中たえて 人もかよはぬ 年そへにける」(よみ人しらす)
826「あふ事を なからのはしの なからへて こひ渡るまに 年そへにける」(坂上是則)
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あれから
私はずっとひとりでいた
恋という恋もせず
ただ年老いてしまった
思えばあの苦悩の夜こそが
生きているということだった
私の生涯とは
一体なんだったのであろう?
(書き手:歌僧 内田圓学)
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