手本を自分で選ぶ
学校や習字教室では、「きれいな字」とは整った「楷書」であると盲目的に教え込みます。しかし絶対的な「美」なんて存在しません。「楷書」より「草書」に美しさを感じるのなら、さっさと楷書を卒業して「草書」を徹底的学ぶべきなのです。
かなグラフィーも初学時の手本として「高野切れ(第三首)」を推奨しています。ただ一人前のかなグラファーとなればお仕着せの手本でなく「自分が書いてみたい」「自分にとって美しい」と思う手本を選ぶことが肝要です。
「本阿弥切」や「山家集」にみる西行筆、また俊成や定家の筆。これら癖のある書にこそ魅力が宿っています。それらに心を奪われたら新しい手本の決定です。
自らが感じる美の理想に挑む! これがかなグラフィーの最たるの原動力なのです。
(書き手:歌僧 内田圓学)
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