既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その33「身にしむ秋風ぞ吹く」

777「こぬ人を まつゆふくれの 秋風は いかにふけはか わひしかるらむ」(よみ人しらす)
783「人を思ふ 心のこのはに あらはこそ 風のまにまに ちりみたれめ」(小野貞樹)
787「秋風は 身をわけてしも ふかなくに 人の心の そらになるらむ」(紀友則)
788「つれもなく なりゆく人の 事のはそ 秋よりさきの もみちなりける」(源宗于)

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秋風が吹いている、

来ない人を待ち続ける私を嘲るように。

あの人の心を遠ざけたのは、この秋風の仕業なのか。

つれない人の言の葉は、秋より先に色変わりしてしまった。

いっそ心が木の葉のようだったら、

この風にまかせて散り乱れるというのに。

(書き手:歌僧 内田圓学)
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