古今和歌集 恋二【583】「秋の野にみたれてさける花の色の ちくさに物を思ふころかな」(紀貫之)
古今和歌集 恋二【584】「ひとりして物をおもへは秋の夜の いなはのそよといふ人のなき」(凡河内躬恒)
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秋風が身にしみる
悶々とする気持ちはまるで、秋の野に乱れ咲く花々のようだ
しかし、こやつらはまだいい
すぐ傍に悲しみを分かちあえる友がいるのだから
私は孤独だ
慰め声を掛けてくれる友などいない
(書き手:歌僧 内田圓学)
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