初夏のパープルヘイズ ~「あやめ」と「紫草」の秘密~
和歌の春。 残雪と若葉のみずみずしいコントラスト。木々を染める薄紅の艶やかな色どり。 心も踊る鮮やかな色彩が季節を染めます。 同じく夏。 その初旬を染めるのは「藤」や「あやめ」に見える「紫」です。 でもこの「紫」、なんだ...
和歌の春。 残雪と若葉のみずみずしいコントラスト。木々を染める薄紅の艶やかな色どり。 心も踊る鮮やかな色彩が季節を染めます。 同じく夏。 その初旬を染めるのは「藤」や「あやめ」に見える「紫」です。 でもこの「紫」、なんだ...
139「五月まつ 花橘の 香をかげば 昔の人の 袖の香ぞする」(よみ人しらず) あの人を思い出す、初夏の香り。 かなグラフィーで部屋に四季のいろどりを添える。 (書き手:歌僧 内田圓学) 代表的な古典作品に学び、一人ひと...
135「わがやどの 池の藤波 さきにけり 山ほととぎす いつかきなかむ」(よみ人しらず) 色と歌が重なってイメージの花を満開にする。 それが「水彩のうた」。 (書き手:歌僧 内田圓学) 代表的な古典作品に学び、一人ひとり...
612 「我のみそ 悲しかりける 彦星も 逢はて過くせる 年しなけれは」(凡河内躬恒) 617 「つれつれの なかめにまさる 涙河 袖のみ濡れて 逢ふよしもなし」(敏行朝臣) ———&...
【七夕】 黒い雨 ながれる涙 天の川 七色の恋 濡れた短冊 ——————- 題:VISUAL書句(SHOCK)「七夕」 歌/書:KATSUHIRO ...
古今和歌集の四季歌(春夏秋冬)で登場する主要な景物をリストアップし、詠み出し順に並べました。 これで四季の変化を表する対象とその流れが一目瞭然です。 また「花」「気象」「鳥獣」に分類しているので、歌を詠む際に「霧に紛れる...
「夏」といえば、何を連想しますか? 現代の感覚でいえば、「海」「ひまわり」「かき氷」など、人それぞれ沢山の景物が挙げられそうです。 それでは古今和歌集的、夏といえば何か? それは「ほととぎす」一択です。 この記事の音声配...
平安貴族にとって、最大の苦しみはなにか? 叶わぬ恋? それとも極貧ボンビー生活?? いやいやそんなもんは「世のならい」として、当然に受け止めています。 平安貴族にとって最も辛いこと、それは「夏の暑さ」です! 人間、本当に...