令和和歌所では、ML(メーリングリスト)で歌の交流をしています。花鳥風月の題詠や日常の写実歌など、ジャンル不問で気の向くままに歌を詠み交わしています。参加・退会は自由、どうぞお気軽にご参加ください。
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今月のピックアップ五首
春の夜にデテケデテケのハネ太鼓疫祓わんと強く打ちけり
うらむなよ浜の真砂は尽くすとも思ふ夜尽きじ有磯の海は
散る花も散り果てけり報恩寺御法の聲も花供養かな
都辺に行くも帰るも人絶えて今ぞ籠もるる花冷えの朝
ビニイルの屋根を伝いし春の雨はらから達と稲子は眺め
今月の詠歌一覧
| さくらはな宮の河原にかむながら舞ひ散る里を訪ひてみまほし |
| 時は今大和島根を守るころ勿来の関を閉じて固めよ |
| 言寄せて字数つくろふ筆の上にわたる風より匂ふマルボロ |
| 桜花春の嵐に舞い踊る天つ人叩く太鼓は響き |
| 春の夜にデテケデテケのハネ太鼓疫祓わんと強く打ちけり |
| 時きたる疾く戻り来む燕たちあるじ待てるは神宮の杜 |
| 関や閉じ行き来も絶える世にあれど飛び越えけるや南の過客 |
| 木のもとの花にしむらむ思ひ出はえやは忘れじ東村山 |
| 花の色は岸のほとりにうち寄せて方やうつろふ白滝の峰 |
| 奥山の人もすさめぬ桜花いかに思ひてその身果つべし |
| またひとつ花と齢を重ねけり今年いかなる色に染むらむ |
| 朝夕に散りける花の面影は昔をしのぶ心なりけり |
| 惜しむとて止まらぬものを桜花あと幾歳や君に逢い見む |
| 花ぞ散る虚しき枝に萌え出づる緑はかなく春は去にけ |
| さにあれど今はの春も移ろひぬ世に二つ無き花の散り際 |
| 散る花を世にも人にも例ふれど紅葉に続く道のひと筋 |
| 山桜久しき枝は散りぬるを寄する千歳の冬ごとの夢 |
| 有磯海の波あびて風止む時に過ぎにし花の影を惜しまず |
| おしむらむ狭山漂ふ三枚目うき世を花と咲かすわざをき |
| 有磯海こゝろ砕きし母はいさ安寿厨子王越ゆや白波 |
| うらむなよ浜の真砂は尽くすとも思ふ夜尽きじ有磯の海は |
| はなころも、みつればさりし、はるのにわきみがまとうや、はなもうつろう |
| 花頃もみゆればさるとうつろいの節目の春の訪れや聴く |
| 散りはらう嵐に混じる悲しびは永遠の別れの叫びなりけり |
| 泣き濡れて風は吹くなり桜花おのがなくとも散りぬるものを |
| おほかたの憂き世の民は涙かなうつけの殿に墨染の袖 |
| 心せよ今年は野辺の送りとて墨染に咲け四方の桜木 |
| 散る花も散り果てけり報恩寺御法の聲も花供養かな |
| 花やいかにおぼろに霞む夕暮れに春を見捨ててその身果つらむ |
| 取り選ろふ今年はさても心憂し世も末と吹く花散らす風 |
| 問へかしな崇徳安徳道真の誰が仕業とやよもや将門 |
| 世が世なら国つ聖を召し集め護摩焚き祈る程にぞありける |
| 春なごり枝にとどまる花ひとつな吹きそ吹きそ鳥の風をも |
| 翼持て飛び立ちかねつ憂しの世に涙と散らす花を思わば |
| 牛頭大王の山鉾たてて経めぐらむ天下安寧悪病退散 |
| 我ねがふ牛頭大王の力持て祓いたまへ清めたまへ |
| 夢かなう国やありしと歌うたう越えてゆかばや五色の橋を |
| 春時雨追いてかかるる天の橋われにかかりぬ君が袖かな |
| 得てしがな涙ののちに掛かる橋たがいしのちも逢ふこともがな |
| 雪山ゆ出づる日の丸けふといふ日をし迎ふる窓のあること |
| 都辺に行くも帰るも人絶えて今ぞ籠もるる花冷えの朝 |
| 選りすぐりふるいにもかけ掬い漉しこの掌に今新古今 |
| 言の葉を切り継ぎ果つるいただきに及ばぬ高き姿こそ見め |
| 君の住む花散里の疫病を牛頭大王よとく鎮めためへ |
| 雨音に耳を澄ませば閑にし心のよごれ流してゆけり |
| 音にして文をらよめばことだまの雨水のごと降り來る如し |
| 音に聞くそのことのはの身に交へばいまなき君にも逢へるこゝちす |
| 世はなべて家居せよとの大禊されば歌詠むこの夕べかな |
| 西行に慈円寂蓮召し揃え大和島根を歌で助けよ |
| わが庵に都も発たずしかぞ住む世も憂し止むと今はいふなり |
| 天つよりめぐみをえむとまたひとつ水辺のあしは空へ伸びゆき |
| 茅葺の屋根のたもとでみる雨に葦の季節が来るを思ひ |
| 若葉より雫や一つ落ちにけり静かにたちし別れの霜は |
| ビニイルの屋根を伝いし春の雨はらから達と稲子は眺め |
| 雨音に君が別れを聞き分かむただ窓越しに春は去にけり |
| 天つ風 吹くやめぐみの 雨模様 芦辺にうつす 夏の空 伸びゆく候とは なりにけり いましとどむと いふ茅の 屋なつかしの にほひみち いましおもふや 草枕 霜たつ春は いまいづこ おもへば おつる 一滴の 滴にやどす 夏景色 若葉ゆれつつ 今し陽は照り |
| あましだりうちながめては吟(さまよ)ひぬ去にける春ををしみゐたりて |
| 花かげにぬれそぼちてはひとりきく春やなごりのあましだりかな |
| 野辺わたるさつきの風にさきををれ花ゑみかはすしゃぜんむらさき |
| 遠方の人に届けんかんざしを野にこぼれおつかほりをこめて |
| 雨便り一日おきの昨日今日いかにせよとかこの薄衣 |
| この今を春や夏かと決めかねてあはれと歌に詠む夕べかな |
| ひのさせばをる藤波にしづかなる五色ににほふたまゆらの露 |
| 春くれてのやまのふかくなりゆきぬわたつみこえて風もふくらむ |
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