和歌所では、ML(メーリングリスト)で歌の交流をしています。花鳥風月の題詠や日常の写実歌など、ジャンル不問で気の向くままに歌を詠み交わしています。参加・退会は自由、どうぞお気軽にご参加ください。
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今月のピックアップ三首
「一年の思いのたけを詠わんとまたこの年も筆をとりつつ」
「衣手に置く白雪に身を隠し香りて梅は咲き初めにけり」
「あけぼのに名残の雪もほどろ解き硝子に映る白玉小豆大福」
今月の詠歌一覧
| 雲居よりはづかしげなり初光り競べに遅る晦の風 |
| 初春の光を受けてまた翠(あお)く心のうちに育つ言の葉 |
| 一年の思いのたけを詠わんとまたこの年も筆をとりつつ |
| 雪衣あげて目覚ます若麦や年のはじめの光を浴びて |
| 時めぐり新しき芽は出でにける人目も草も枯れにし野にも |
| 唐國に花燈を懸ける君あらば蓬壺の春を東風と送らむ |
| 日の暮れによもや終わりと空みあげつたふ涙の温もり感ず |
| あらたまの年の始めに降る雪はものは言わねどいやしくよごと |
| 新しき春に変わらぬ歌の葉も花の香りも千萬にしく |
| なにごとのおはせしものとしらねどもそのぬくもりにあすぞとくらむ |
| つきあたるかべのむこうにもとめたるものがみつかる正月のあさ |
| 初粥の器鮮やか青き芹君と分け合ふ春のかおりや |
| 冬の野に咲きし春をも知らぬ花時を知るらむ若菜いずるに |
| いにしへの歌にならひて若菜つむ話を聴きぬ君の笑み浮かび |
| 芹薺(せりなずな)またも合ひ見む春なれや命ありてのこれぞたまもの」 |
| 年ごとに神歌謡う幸せよ鈴の音清かに松が枝に渡る |
| 荒鷲に散らされ吹雪く薔薇の垣枯れぬみたまに手合はすばかり |
| 初春の伊勢の潟浜まさに祝うわ千代の末まで |
| 久方の光になびく彩の雲鈴の音ききし乙女は舞ひて |
| 松が枝の末もひとしき常緑幸ひ続く君が世と見る |
| 青雲にかゝる白雲霞雲入道せむと墨染の雲井に揺れる |
| 鰯雲羊を追へば高原に恙無き世を送らまほしや |
| 子の日松はつひ春音きかしかば祝い言祝ぐ年の始を |
| いにしえの人も眺むる望月の照らす牛車はバスに変わりぬ |
| ひさかたの月の光を唐土も照らすもがなと思いけるかな |
| 十六夜のかけゆくみればひきとめす唐土人の惜しむべらなり |
| なにとなく涙にくもる月夜には恋しき人の面影や見む |
| 故郷を仰ぎ見すれば天の原唐土の地に帰る月かも |
| 古を恋うれば見ゆる空鏡月をば愛ずる古の人 |
| 風騒ぎ雲間出でしや望月の波は消せまじ今宵(みなも)水面に |
| 大和心を動かすわは四季の雅の心知り歌う言の葉魂取りて出でし歌こそ真なり |
| 望月の影かと聞けど盃に只たち騒ぐ風のみぞ見ゆ月はいづらや |
| 空を指しやよ見よ望月友言うも我覗き込む酒杯の月影 |
| 覗けどもおもしろくもなき顔だもの葛湯するがよろしからんや |
| 福の神重ねて来たと思いける杯に浮かぶる赤ら顔見て |
| いとせめて下戸には映る水鏡の笑い上戸にならばめでたし |
| 杯重ね水面 らんわが顔や誰ぞ知るらむ末の行方を |
| なかなかに二重に見ゆる酒杯を八重九重にならせてはみむ |
| 杯重ね水面 映らんわが顔や誰ぞ知るらむ末の行方を |
| 舞ふほど酒はのめのめ十重二十重梁塵飛翔の夜半の月 |
| 米俵大判小判銭袋笹は担ぎぬ今宮の街 |
| 身ぶるいし銀(しろかね)の毛をふくらます春待つ枝の木蓮の花 |
| 水ほどけ賑わいは増す酒の蔵伝わる守りの歌ひびきけり |
| 割れぬから丸ごと入れた善哉に我に語れる友に幸あれ |
| 立川の御簾を揚げれば高楼にけふ寒春の雪にけぶれり |
| 立山の硝子にうつる白雪に春まつさとの雪をおもへり |
| あひかたを求める声ぞ響きけるただ静やかに雪は積りて |
| 寒風にのりてきこゆる恋ひ歌にかきたてられしわが思ひかな |
| きぎし呼ぶ小雪の花のふる見て近く春野にあひかたらわむと |
| こと降らば花にもなりて君が手にとりて消ぬとも露のおちかた |
| 衣手に置く白雪に身を隠し香りて梅は咲き初めにけり |
| 冬極む雪の降るとき有らねども春たつ日々を恋しまつらん |
| 思ふこと限りなければ雉の声音をのみぞなく冬を眺めて |
| 駆けくらべテープを切るは日の欠片先行く東風と梅を差し切り |
| 組む指を温める息白けれど夕げの香(こう)に春の香(か)はのり |
| 寒来たりうぶごえをあげし赤子蕗ふりし真白の雪にくるまり |
| 雪なくてひた面なる蕗の子のふきそふ風に春は見えけり |
| 予報では明日朝霧の出るなるわが町かすむあさぼらけ見む |
| 明日霧は卯の刻なるか鵜にあらば明けゆく春を沖に訪はむに |
| 潮海にゆく白雲を浦みつゝ我も破籠も檜にはありける |
| ふらねどもふりゆくものは雪ならで我が身に積もる歳の暮れかな |
| 朱鷺鼠に暮れゆく空をゝしめばよけふまた逢へる時の関守 |
| 弛みゆく乳色の空にさす朱に中央線の四方は暮れつゝ |
| ぼつちやんもさんせうたゆうも當世かな取りてはかへす棚に溜息 |
| めきめきてめきめきめきて春めきて芽吹けば君に逢ひみてしがな |
| 口すすぐ石を知らねば安んぞ當世の棚に書簡あるらん |
| 春までと纏頭けしものを春くれば猶惜しまれる富士の白嶺や |
| あけぼのに名残の雪もほどろ解き硝子に映る白玉小豆大福 |
| あけぼのときけばありあけ横浜の港の春風カモメの舞うらん |
| 蜘蛛の糸去年の名残と破風に揺れ迎へる雪のなきも寂しき |
| 鶏屋の床ふところの子の守りをせんくちばしを寄せ何をや語る |
| 冬の野に響き渡りし鶏の声とく走りこよ東(ひんがし)の風 |
| とやのうちにけふはなとひそ母鳥の床ふところにこもりするかな |
| 誰訪ふと親鳥きかば春寄せる東風にはあるといひて吹きなむ |
| 冬こめて鳥の空音ははかるとも花しなければ春にいたらじ |
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