『明日もまた来よう! 野路の玉川に。萩の花を越えて色が付いた川の波に月が写っている』。作者は源俊頼、「水上月」という題で詠んだ一首が千載集に採られた。昨日の家隆と趣向が似ているが、あちらは「湖辺月」という題で詠まれたものだった。どうだろう、俊頼は家隆よりも二世代程度の先輩にあたるのだが、初句の「来む」という主観表現がなければ新古今のハイレベル作品と片を並べても遜色ない。ともすれば我々は新古今時代に突如天才的歌人たちが現れたように思いがちだが、それは歴々の歌人の試行錯誤の結実なのだ。
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