関の五本松:島根郡 - 出雲荒都歌その8

はるばると五つが松を越えくればわたの原よりおきつ島影
むざんやなかれてむなしき夫婦(めをと)松むかしを恋ふるねのみかかりて

詠み人 圓学

美保関の「関の五本松」は、美保関漁港の西に位置する標高130メートルほどの丘陵に立つ、かつて航行する船の目印とされた5本の松である。この丘の上からは、天候が良ければ遠く隠岐の島を望むこともできる。

かつて五本松のふもとまでは、登山リフトが設けられており2分ほどで到着できたが、美保関の観光客減少に伴い、2007年には廃止された。現在は徒歩で約30分を要し、これがけっこうきつい。

五本松の中には、民謡「関の五本松」にも歌われた「夫婦松」があった。『一本切りゃ四本 あとは切られぬ 夫婦松』と唄われたこの松も、松くい虫の被害により伐採され、今はその姿を見ることはできない。地元の記憶と唄の中に、その面影をとどめている。

ハァー 関の五本松
(ハァー ドッコイショ)
一本切りゃ四本
あとは切られぬ 夫婦松
ショコ ショコホイノー マツ ホイ

♪ 民謡「関の五本松」

(書き手:内田圓学)

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