来る2月8日(日)、大塔宮・鎌倉宮の拝殿にて「令和八年 正月歌合」を開催いたします。
鎌倉宮は、後醍醐天皇の皇子・護良親王(もりながしんのう)をお祀りする神社で、明治天皇の思し召しにより創建された、歴史と敬神の心が息づく聖地です。美しい自然に抱かれた境内は、古都鎌倉の静けさと風格を今に伝えています。
和歌のご造詣深い宮司様に厚情を賜り、御拝殿にて歌合を執り行わせていただきます。今回は「暁梅(あかつきのうめ)」「祝(いはひ)」の二題を設け、令和和歌所の門人がそれぞれ心を込めて詠んだ歌を披露いたします。
現代によみがえる、千年の美意識
平安の昔、宮廷人たちが知力と感性の限りを尽くして競い合った文芸、それが「歌合(うたあわせ)」です。令和和歌所では、単に歌を詠み記すだけではなく、かつての儀式をそのままに再現する「本格的な歌合」を現代に復興しています。
その古式ゆかしい作法は、詠み人を「左方」と「右方」の二つの陣営に分け、設定された「題」に沿って詠まれた歌を、左右から一首ずつ出し合い対戦させるというものです。これを「番(つが)ふ」と呼びますが、単に歌を出し合うだけではありません。まず左右の方人頭(かたうどのとう)による「評」があり、互いの歌について議論を戦わせます。その評を受けて「判者」と呼ばれる審判役が厳正に「判」を下し、その優劣を決定します。結果は「勝ち(負け)」、あるいは引き分けである「持」として厳かに告げられます。
それぞれの歌は、皇室の「歌会始」と同様、「読み上げ」そして朗々と読み上げる「披講(ひこう)」によって披露します。文字を目で追うだけでなく、独特の節回しによってまさに「歌」となったとき、その情景はいっそう鮮やかに立ち上がることでしょう。
中世の様式をそのままに執り行う本格的な歌合。この雅な熱狂を体験できる場所は、現代において唯一、令和和歌所だけです。千年の時を超えて響き合う言葉の芸術を、ぜひご堪能ください。
題 暁梅、祝
- 作者 左 澪標、攝津、虚白、三猿、新月、まさたか、山翠、片帆、確幸、川波
- 右 朱鷺、翔馬、浅氏、先史、竹ぼうき、海螢、宇紀、螺実、水石、閑遊、そよかぜ、圓学
- 講師 左 片帆、右 玉
- 読師 左 水石、右 海螢
- 発声 攝津
- 判者 圓学法師
開催日時・場所
- 開催日時:令和8年2月8日(日)10時半頃~13時予定
- 場所:大塔宮 鎌倉宮 ※歌合は拝殿にて執り行います
- 住所:神奈川県鎌倉市二階堂154
※どなたでもご見学いただけます
※当日は解説を交えながら執り行い、初めてご覧いただく方にもできるだけわかりやすくお伝えします
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