月の美しさはこのようにも表現できるのか、藤原家隆である。月の光が色づく、これだけでも耳をくすぐる描写であるが、それが浪の花つまり白浪に映り、その色に秋を見つける。風景を鮮やかに移しながら、その残像を重ねて描く幽玄の世界。これまで典型的な新古今歌を「絵画的」と評してきたが、今日の歌はとてもキャンバスに収まるものではない、また言葉ですらその姿を捉えきれないだろう。なにせ動いているのだ! 家隆、俊成女そして定家クラスになると、よほどの動体視力がないと歌のイメージは捉えきれない。
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