四季の歌 日めくり一首 七夕の天の羽衣かさねてもあかぬ契りやなほ結ぶらむ(皇后宮肥後) Posted on 2019年8月21日 by 内田圓学 これほど艶めかしい七夕歌があったろうか。『何度も何度も重ねても、ふたりは満足できない恋を結んでいるのだろう』。「重ねる」はもちろん「年に一度の逢瀬」であるが、加えて互いの「体」を思うとき、牽牛と織女は彼方天体のアルファ星から一塊の人間に還る。詠み人は皇后宮肥後、肥後は女房歌人の活躍乏しい院政時代において恋歌で鳴らした。だからこそ詠めた、妖艶の匂い際立つ一首である。 (日めくりめく一首) 和歌の型・基礎を学び、詠んでみよう! オンラインで和歌の型・基本を学び、自身で詠み、月次の歌会で仲間と高めあう「歌塾」開催中! 「歌塾」(オンライン) 季刊誌「和歌文芸」令和七年秋号(Amazonにて販売中) 内田圓学 内田圓学 の投稿をすべて表示