ご機嫌いかがですか
「あさぢふの 露のやどりに 君ををきて よもの嵐ぞ 静心なき」
妙なうわさなどに惑わされていたりはしませんか
どうか私の言葉だけを信じてください
会いにいきます
それまで心を強くもってください
(源氏)
兄のように、父のように
言葉の上ではおおらかに振る舞う源氏。
しかし心中は穏やかではない。
様々な外聞に邪推されぬように、
この紫のゆかりを確実に手せねばならぬのだ!
源氏らしからぬ文字色に焦りがみえる。
(書き手:歌僧 内田圓学)
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