四季の歌 日めくり一首 ゆく先は雪の吹雪に閉じ込めて雲に分けいる滋賀の山越え(京極為兼) Posted on 2019年12月23日 by 内田圓学 『ゆく先の道は雪の吹雪に遮られてしまって、まるで雲の中を手探りで進むようだ、滋賀の山越えは』。今日の為兼も旅路の雪だが、降雪の量ではなく吹雪の厳しさが歌われている。しかし随分柔らかいのは風雅集の個性だろう、「雲に分けいる」と幻想を重ねてきた。ところで「滋賀の山越え」とはどの辺だろう? 東海道新幹線でも唯一降雪に行き悩む、あの関ケ原あたりだろうか。 (日めくりめく一首) 和歌の型(基礎)を学び、詠んでみよう! 代表的な古典作品に学び、一人ひとりが伝統的「和歌」を詠めるようになることを目標とした「歌塾」開催中! 「歌塾」(オンライン) 季刊誌「和歌文芸」令和七年冬号(Amazonにて販売中) 内田圓学 内田圓学 の投稿をすべて表示