定家の天才も偉大な父俊成のDNAあってこそだ、今日のような歌に出会うと本当に痛感する。『一方では凍り、その一方で砕かれゆく氷。暁に、山川の岩から身悶えの声が響く』。夜と朝、闇と光が交差する時、岩間の水は凍りつつ砕ける。そこに音ならぬ音、声ならぬ声を俊成は聴き取った。破壊と再生の輪廻、このような歌は累累のテクニックで詠めるようなものではない、ただひたすら俊成は感性に恵まれていた。
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