既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その12「夢に祈る」

古今和歌集 恋二【552】「思ひつつぬれはや人の見えつらむ 夢と知りせは覚めさらましを」(小野小町) 古今和歌集 恋二【553】「うたたねに恋しきひとを見てしより 夢てふ物は思みそめてき」(小野小町) 古今和歌集 恋二【...

古今和歌集とは何か ~日本美の原点を知る~

古今和歌集とは何か? それは端的に「美の結晶」です。つまり古今集を語ることは、美について語るのと同意なのです。 うわべをさらっておくと延喜五年(西暦905年)、醍醐天皇の勅命により紀友則、紀貫之、凡河内躬恒、壬生忠岑らに...

既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その11「恋の季節は巡りゆく」

古今和歌集 恋一【542】「春たてはきゆる氷ののこりなく 君か心は我にとけなむ」(よみ人しらす) 古今和歌集 恋一【545】「夕されはいととひかたきわかそてに 秋の露さへおきそはりつつ」(よみ人しらす) —&...

既視源氏物語 ~古今集恋歌の光る君~ その7「夢で逢えたら」

古今和歌集 恋一【516】「よひよひに枕さためむ方もなし いかにねし夜か夢に見えけむ」(よみ人しらす) 目を閉じると、何ともなしにあの人の姿が現れてくる。 考えない様にすればするほど、それは更に強くなる。 これは拷問だ!...